2015(平成27)年より駅改良工事が進められているJR渋谷駅で10月23日初電から10月24日終電まで、山手線内回りホームを拡幅するため線路切り替え工事が行われる。工事は10月22日終電後から25日初電までの約52時間に及ぶ。線路切り替え工事に伴う山手線の運転見合わせとしては、JR東日本発足後、過去最長となる。
渋谷駅周辺で進む再開発に合わせ、乗り換えの利便性向上や駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的にJR東日本が進めてきた渋谷駅の改良工事では、これまで内回り・外回りの2面に分かれていた山手線のホームを1面2線化し、ホーム幅員を最大16メートルまで拡幅する計画。併せて、新南口まで約350メートル駅南側に離れていた埼京線・湘南新宿ラインのホームを移設し並列化する工事も進められている。
5段階に分けて行う工事のうち、今回は3段階目に当たり、山手線関連工事としては初となる。今回は、山手線内回りの線路を東側(埼京線側)に横移動し、内回りホームを拡幅する。
23日・24日の両日、内回りは池袋~渋谷~大崎間が運休し、大崎~東京~池袋間で本数を大幅に減らして運転(池袋で折り返し運転)。外回りは、大崎~渋谷~池袋間で本数を減らして運転する(一部、大崎駅で東京方面に折り返し運転)。埼京線は新木場~大崎~赤羽間を増発するほか、湘南新宿ラインは通常運転。山手貨物線の線路を使い、品川~新宿間で臨時列車も運転(品川・恵比寿・渋谷・新宿に停車)する。
工事の進捗(しんちょく)に伴い、南改札(1階)と中央改札(3階)を、それぞれ現在の位置より東側に移設。中央東改札は中央改札と統合する。移設日は、南改札=9月12日初電、中央改札=10月10日初電。
悪天候などにより工事ができない場合は、11月19日~22日に延期する。