「渋谷銭湯マップ」が6月下旬から、渋谷区内の銭湯などで配布されている。作成・発行は一般財団法人渋谷区観光協会。
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック(パラ)期間中に、来街者に渋谷の銭湯を知ってもらうプロジェクトとして、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合を中心に構成するTOKYO SENTO Festival 2020 実行委員会と共同でマップの作成がスタートしたが、東京五輪・パラの延期に伴いプロジェクトが一時停止。その後、来街者だけでなく、住んでいる人、遊びに来る人、仕事をしている人など「全ての人」に、「渋谷区の銭湯を楽しんでいただきたい」とプロジェクトを再始動し、完成させた。
同実行委員は、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京が主催する「TOKYO SENTO Festival 2020」の企画・運営を行っている。
マップに掲載するのは11施設。昭和歌謡がBGMに流れる「大黒湯」(渋谷区西原3)、ハーブ湯やマッサージ風呂などを用意する「仙石湯」(西原2)、日曜にはおもちゃのアヒルを浮かべる「アヒル隊長風呂を露天風呂で行っている(中止する場合もあり)「羽衣湯」(本町)、電気風呂が「好評」という「第二かねき湯」(本町)、マッサージ風呂などに加え男性のみ露天風呂がある「観音湯」(幡ヶ谷2)、まきで湯を沸かす「さかえ湯」(東1)、井戸水を沸かす「広尾湯」(広尾5)、地下に位置する「宝来湯」(恵比寿3)、1916(大正5)年創業で外壁に描くクジラの絵が目印の「改良湯」(東2)、天然温泉の「渋谷笹塚温泉 栄湯」(笹塚2)など。八幡湯(富ヶ谷1)には現在、TOKYO SENTO Festivalの一環で、「テルマエ・ロマエ」で知られる漫画家ヤマザキマリさんが描き下ろした作品をペンキ絵として展示している。
マップにはこのほか、入浴のマナーや「なぜ頭にタオルを乗せるのか」など銭湯に関する「豆知識」なども掲載。銭湯建築士・今井健太郎さんは「渋谷区には個性豊かな人気銭湯が多いのが特徴」とコメントを寄せている。
掲載施設11店のほか、渋谷駅前のSHIBU HACHI BOX内の観光案内所、渋谷マークシティ内の観光案内所で配布する。