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渋谷駅・銀座線上部に「ヒカリエデッキ」完成 渋谷ヒカリエ~宮益坂上方面つなぐ

ヒカリエデッキ4階部分

ヒカリエデッキ4階部分

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 東京メトロ銀座線線路上部に位置する新たな歩行者動線「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ(以下、ヒカリエデッキ)」が7月13日、報道陣に公開された。

宮益坂上方面から望むヒカリエデッキ

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 渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)の一部となるヒカリエデッキは、駅周辺で進む大規模再開発の中で、道路や鉄道による街の分断などの課題を解消し、「歩きやすい街」「巡り歩いて楽しい街」に向けて整備を進めている横軸の歩行者ネットワークとなる。渋谷ヒカリエ開発時点から計画はあったが、銀座線渋谷駅ホームの移設工事などがあったため、2019年10月ごろにヒカリエデッキの工事に着手していた。

 ヒカリエデッキは、渋谷ヒカリエの縦軸動線「アーバン・コア」4階部分から表参道方面に、宮益坂と並行する形で整備。全長は約190メートルで、面積は約3000平方メートル。宮益坂側には植栽を設け、その縁には腰を掛けることもできるようにする。随所に風よけとなる透明のパネルも設置した。

 「アーバン・コア」から約130メートルは4階に位置し、渋谷ヒカリエの商業施設「ShinQs」につながる出入り口を2カ所設けるほか、宮益坂側の「宮益坂ビルディング」とつながる出入り口も設置。表参道側の約60メートルは3階に位置し、4階~3階はエスカレーター・エレベーター・階段でつなぐ。3階部分は、ShinQsの東側出入り口に接続する東側デッキとつながるほか、宮益坂に抜ける通路も造った。デッキの東端部(表参道側)には駐輪場(33台)を整備するほか、キッチンカーが出店するエリアとなる。

 渋谷ヒカリエのアーバン・コア4階の天井面やヒカリエデッキの床面は、舞台照明用のムービングライトを使った光と音の演出を行う(日没~21時、緊急事態宣言中は20時まで)。演出は春夏秋冬、それぞれの季節をイメージしたプログラムと、渋谷ヒカリエをイメージしたプログラムを展開予定。音楽の演出(BGM)は日中の時間帯も行う。

 今年の秋ごろには渋谷ヒカリエ北側の外壁にアートの展示を始めるほか、渋谷ヒカリエとの接続部となる4階アーバン・コアに面した店舗区画には渋谷のコミュニティーFM「渋谷のラジオ」(渋谷3)初のサテライトスタジオが入居予定。

 ヒカリエデッキは、宮益坂から道玄坂まで地上に降りることなく行くことができる歩行者動線「スカイウェイ」の一部でもある。ヒカリエデッキ以降の銀座線渋谷駅ホーム上部、渋谷スクランブルスクエア、渋谷駅ハチ公広場、渋谷マークシティまでの動線は駅周辺の再開発に合わせ2027年以降に整備される予定。

 ヒカリエデッキのコンセプトは「日常の刺激に憩う」であることから、東急のビル運用事業部事業推進グループ渋谷AM担当主事の石尾知久さんは「イベントが無くても、アートや舞台演出で使う機材を取り入れたライティングなど何かしらの芸術に触れることで刺激を得られ、緑豊かでベンチ機能もあるので憩ってもらえるスペース、にぎわいと憩いの両方を担えたら」と話す。

 ヒカリエデッキのオープンは15日。通行可能時間は、3階=24時間、4階=7時30分~21時30分。今月15日~18日にはオープニングイベントを開催予定。

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