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渋谷・円山町で企画展「妄想編み物」 ムンクの「叫びすぎ」などユニーク作品多彩に

「妄想編み物」の会場で NekoKnit ことせきもとともこさん

「妄想編み物」の会場で NekoKnit ことせきもとともこさん

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 渋谷・円山町のギャラリー「irodoriyama(いろどりやま)」(渋谷区円山町)で現在、ニット小物作家NekoKnitさんの作品を集めた企画展「妄想編み物」が開催されている。

ムンクの「叫び」をモチーフにした「叫びすぎ」

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 都内で編み物教室を主宰する「せきもとともこ」さんが、NekoKnitの名前でアーティスト活動を行っている。母親の影響もあり、小学生のころから「編み物」が趣味だったせきもとさんが、アート的な作品を編み始めたのは10年ほど前。当時はやったキノコのゲームの多彩なキャラクターを次々と編んだところ、近所の子どもたちが大喜びしたという。その後、似顔絵を編もうと思い立ち、文学が好きだったことから太宰治の顔を編んだが、細かい表情が出せず「悩みがなさそうな」太宰治になってしまったという。夏目漱石、正岡子規、川端康成などの有名人の顔をどんどん編んでいたところ、近所のカフェ店主が店での展示を提案。「顔万街(かおまんがい)」の名で何度か何度か展示会も開いてきた。

 過去に編んだ作品がたくさん並べる今回。一見、作品に共通したテーマがないように見えるが、「どの作品も自分の想像力、妄想を土台にしているものが多い」ことから、展示会名を「妄想編み物」にした。

 会場には、男女の服が脱げるように編み直したという「クリムトの接吻(せっぷん)」、少し暖かくなったのでガリガリ君を持たせた新作「アインシュタイン」、ムンクの「叫び」をモチーフにした、服のファスナーを開けると詰まった内臓が見える「叫びすぎ」、「喝采」を歌っているときのちあきなおみなどが並ぶ。

 作品は販売も行う。営業時間は13時~18時(最終日は17時まで)。水曜・木曜定休。5月28日まで。

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