テレワークや勉強などに使えるマルチスペースが4月30日、宅配・テークアウト専門の「デニーズ幡ヶ谷店」(渋谷区幡ヶ谷3、TEL 03-3379-7429)にオープンした。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う社会の変化に合わせた取り組み。コロナ禍でテークアウトや宅配の需要が伸びるなか、レストラン営業の「デニーズ」では配達時間の遅延など課題もあった。幡ヶ谷店の半径2~4キロ圏内には既存の「デニーズ」も営業しているが、周辺エリアのテークアウトや宅配を集中させることを目的に、専門の拠点として2月にオープンしたのが同店となる。
同店はレストラン「GranDiner」から業態転換したが、使わなくなった客席スペースを有効活用できないかと考えマルチスペースをつくった。セブン&アイ・フードシステムズ(千代田区)では2月から錦糸町や浅草の「デニーズ」で客席の一角をテレワーク専用スペースとして利用できるサービスにも取り組んでいる。運営・管理はセブン&アイ・グループのセブン&アイ・クリエイトリンク、クルトンに委託する。
2月のオープン時から実験的に展開していたが個室を導入し本格始動した。客席は、電源を用意するオープン席13席、電源や卓上照明を用意する半個室席(2人席4室)、電源・リングライト・USBアダプタ・充電器を用意する1人用の防音個室9席。スペース内にはWi-Fiも整備している。利用料は、オープン席=1時間220円(休日は330円)、個室=同330円(同440円)。スペース利用者は同店でテークアウト商品を購入して飲食することもできる。
幡ヶ谷エリアは居住者が多いエリアで、テレワークする社会人、勉強をする学生などの利用が中心という。
「オフィスチケット」「インスタベース」などレンタルスペース予約サイトで予約を受け付ける。営業時間は9時~22時。