日本各地の作り手と海外のデザイナーがタッグを組み作ったプロダクトを紹介する「ジャパンクリエイティブ展」が5月14日から、西武渋谷店(渋谷区宇田川町)A館7階特設会場で開催されている。一般社団法人ジャパンクリエイティブと西武渋谷店の共催。
1980年代に西武百貨店(現そごう・西武)が始めた文化事業が原点となる「ジャパンクリエイティブ」は、2011(平成23)年から日本のモノづくりの「精神と創造性」を国内外に発信するため、日本各地のマニュファクチュアと海外のデザイナーをつないでプロダクトの開発に取り組むプロジェクトを軸に、展示やトークイベント、出版などを展開している。
会場では、10年で展開してきた全24のプロジェクトを、商品やプロトタイプ、デザイナーがマニファクチュアを訪れた際の記録写真をまとめた映像、デザイナーたちのコメントと共に製作過程を追った映像で紹介。全プロジェクトが一堂に介するのは初めてという。
プロジェクトは、南部鉄器の企画・製造・販売を手掛ける岩手の及源鋳造と英デザイナーのジャスパー・モリソンさんによる南部鉄器コレクション「Palma」、帆布メーカータケヤリと英デザイナーのフェイ・トゥーグッドさんによる帆布のインテリアプロダクト「ABCD」、合成樹脂に関する商品の企画・開発・加工などを手掛ける三洋とフランス生まれで日本に拠点を構える建築家エマニュエル・ムホーさんによるソフトポリ塩化ビニルを使ったグラデーションカラーでハニカム構造柄の作品「AWA」、理化学用ガラス器具を製造する桐山製作所とアムステルダムのデザインスタジオ「フォルマファンタズマ」によるガラスのテーブルウエアシリーズ「Kiriyama」など。
開催時間は10時~19時30分(最終日は17時まで)。入場料は800円、高校生以下無料。今月28日まで。