スウェーデン発家具チェーン「イケア」の都市型店舗「IKEA渋谷」(渋谷区宇田川町)7階に4月21日、「スウェーデンレストラン」がオープンする。
都市型店舗へ初展開する同レストラン。イケアでは、買い物途中での腹ごしらえや休憩、商品の使用シーンを想起させるためのスペースとしてレストランやビストロなどの飲食空間も展開しているが、都心型店舗はスペース限られていることから、同じ都市型店舗の原宿店ではカフェを併設するにとどまっていた。渋谷店は7フロアで構成する店舗であることからレストランも展開できると判断した。
フロア面積は約390平方メートルで、席数は167席(オープン時は安全・混雑対策のため有効席数を100席程度で営業予定)。他店同様、椅子やテーブル、装飾品などはイケアの商品を使うが、壁紙の一部やフェイクグリーンで緑を取り入れ「開放的な空間」を演出するほか、渋谷の土地柄に合わせフォトスポットにもなる鏡を配するなどしている。
スウェーデン料理や、イケアが温室効果ガスの排出量削減を目指していることもありサステナブルでヘルシーな料理を提供する同店。養殖水産物の国際認証「ASC認証」を得たノルウェー産のアトランティックサーモンを使った料理と、プラントベースフード(植物由来の原料を使う食)を中心にメニューを構成する。
同店限定メニューは、ジンジャーソースに一晩漬けこんだサーモンのソテーや十六穀米、きんぴらごぼうなどの定食(1,250円、1日30食限定)、若者を「意識し」辛味をつけたサーモンのポキを十六穀米に載せる「サーモンポキ」(レギュラー=890円、スモール=790円)、マリネしたサーモン、野菜、ハーブ「ディル」、クリームチーズを包む生春巻き(450円)など。他店でも提供しているカレーは、玉ネギやニンジンなどの野菜、大豆ミート、スパイス8種類以上を使うプラントベースのキーマカレー(同=400円、同=190円)にアレンジし用意。ドーナツは若者を意識し、ホイップクリームやフルーツを挟み天然着色料で青色に着色したバブルガム味のグレーズをかけるサンド(290円)に仕上げた。
そのほか、季節で味を変えるプラントベースのソフトアイス(50円)、オーツ麦ミルクのラテ(320円)、スウェーデンの生ビール(400円)など他店でも提供するメニューもラインアップ。肉料理は、ミートボール(8個590円~)と、IKEA原宿で限定提供していた、スウェーデン伝統の「フラットブレッド」に具材を載せる「ツンブロード」のクラシック(390円)のみとなる。
同社カントリー・フードマネジャーの佐川季由(きよし)さんは「より多くの方にスウェーデン食楽しんでいただきつつ、自分たちが地球環境にも少しでも貢献しているということを感じてもらえたら」と呼び掛ける。
営業時間は11時~20時。同店1階には、植物由来の素材で作るバンズと野菜で作るソーセージを使う「ベジドッグ」専門の「スウェーデンビストロ」も併設している。