アニメーションの体験型施設「東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA」が4月16日、渋谷モディ(渋谷区神南1)2階に移転オープンする。大日本印刷(DNP、新宿区)と日本動画協会の共同運営。
日本のアニメーション文化の発信拠点と位置付ける同施設は、2006(平成18)年に秋葉原でスタートし、2017(平成29)年から市谷で展開していたが、「新しい文化やテクノロジーが発信される」街である渋谷に移転することで、「グローバルに発信」することを目指す。市谷ではコンテンツのファンの来館が多かったが、流動客や今は新型コロナウイルス感染症の影響で難しいが、将来的には海外からの来館も見込む。「共創型サービスデザイン」の推進も図り、渋谷区を中心とした官民連携、周辺施設やスタートアップ企業との連携も視野に視野に入れる。
渋谷モディ2階のワンフロアを使い展開する同施設。1カ月半~2カ月ごとに内容を入れ替えて日本のアニメや漫画、ゲームに関する展示を行う企画展エリア(約170平方メートル)、展覧会グッズを販売するストアエリア(約50平方メートル)、キャラクターのポップアップショップを展開するエリア(約80平方メートル)で構成。デジタル表現技術やXR(AR、VRの総称)技術を活用した体験型コンテンツを提供する。
リアルだけでなくバーチャルにも「東京アニメセンター」を開設することで、海外を含めた各地から同施設を体験できるようにする。バーチャルSNS「cluster」に開設するバーチャル会場では、リアルの展示を体験できるようにしているほか、グッズを購入できるストアも用意する。
第1弾として、「クレヨンしんちゃん」の原作30周年記念展を行う。会場では、3Dホログラムディスプレーで宙に浮いているように見える野原しんのすけが出迎えるほか、横幅約7メートルのスクリーンを活用した展示、漫画のコマを描いた紙の上を、キャラクターを描いたフィルムが静電気の力で動く展示などを展開。スマートフォンアプリ「Holomodels」を取り入れ、野原家(しんのすけ、ひろし、みさえ)が展示を案内する「XRキャラガイド」も用意。会場の随所に用意するQRコードを読み込むとAR技術でキャラクターが登場し、同展のために録り下ろしたキャラクターの声が流れる。入場料は1,000円(小学生以下無料)。
ストアでは、原作1巻の表紙、「新クレヨンしんちゃん」1巻の表紙、現在のアニメ、それぞれの野原しんのすけが並んだイラストをプリントした限定グッズ(Tシャツ2,860円、マグカップ1,100円ほか)などを販売する。
渋谷モディの現在の営業時間は11時~20時。