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アルバルク東京、レバンガに競り勝つ 「粘り強く」戦い延長戦制す

立ち上がりからアグレッシブに攻め14得点を挙げた須田侑太郎選手

立ち上がりからアグレッシブに攻め14得点を挙げた須田侑太郎選手

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が3月27日、レバンガ北海道(同、北海道)と戦い延長の末、103-96で勝利した。

両チーム最多29得点を挙げたケビン・ジョーンズ選手

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 4試合ぶりに先発出場した須田侑太郎選手が、立ち上がりからアグレッシブさを見せたこの日。序盤からビハインドを負う展開となるなか、得意の3ポイント(P)シュートなどを連続で沈める。「ペイントタッチ(制限区域にボールを進めること)をしてゲームビルドをしていこうと意識し試合に入った」なか、第2クオーター(Q)にはインサイドへアタックをしてから、ミドルレンジのシュートを決めるプレーも見せた。最終Q中盤には1点差に詰め寄る3Pを決めたが、「チームとしてやるべきことを遂行して生まれたオープンショット。DT(=デション・トーマス選手)が丁寧な良いパスをくれたので気持ち良く思い切って打った」と振り返る。

 須田選手はこの日3P2本を含む14得点を挙げたが、「チームとしてゲームを作ることにフォーカスしたのが得点につながった」と分析。昨年12月~今年1月にけがをして以降、「パフォーマンスが上がってこなくてもやもやしていた」が、8試合ぶりに2桁得点を挙げた今月24日の試合をきっかけに、「自分の中で勢いに乗った」と復調の兆しを示した。ディフェンスでは北海道の中心選手の1人ジョーダン・テイラー選手ともマッチアップしたが、「アタックがメインの選手で、自分が先手を取れるように攻めのディフェンスを意識したが、一瞬の間で受けになって(延長で)3Pを決められたのは反省かな」と話した。

 試合は小酒部泰暉(おさかべ・たいき)選手のシュートで先制するも、「やられたくない」(須田選手)ミスからの速攻やオフェンスリバウンドからの失点で立ち上がりから追う展開となる。2桁点差を付けられた第2Q中盤には、ケビン・ジョーンズ選手がインサイドで得点を重ねたほか、北海道のシュートをブロックする好守も見せる。

 スクリーンの裏を通る北海道のディフェンスに対し、「少し消極的になり」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))31点と得点が伸び悩んだなか、「セットプレーをしっかりセレクトして立て直そう」(同)と話し、後半に臨んだ。第3Qはトーマス選手がイン・アウト両サイドで得点を重ね持ち前のシュート力を発揮。安藤誓哉選手は、スクリーンの裏を通る北海道のディフェンスに対しワイドオープンで3Pを決めるなど8点を挙げた。

 幾度と追い付きながら逆転できず我慢の展開が続いたが、小酒部選手や須田選手、小島元基選手の3Pにより最終Q中盤でゲームを振り出しに戻すと以降は、拮抗(きっこう)し82-82で延長戦に突入。序盤は一進一退の攻防が続いたが、トーマス選手の3P、ジョーンズ選手のバスケットカウント(得点に加えフリースロー)で97-92と一歩抜け出すと、追随を許さず勝利を収めた。

 パヴィチェヴィッチHCは「北海道がリードする時間帯がほとんどだったが、メンタル的にもしがみついて粘り強く戦うことで生まれたチャンスを逃さず、特にオーバータイムではメンタル面で上回った結果勝てた」と振り返った。

 試合前には、以前A東京に所属していた北海道のジャワッド・ウィリアムズ選手に、2018-19シーズンにA東京が優勝した時のチャンピオンリングをサプライズで進呈。同シーズン終了以降、ウィリアムズ選手がA東京のホームに凱旋する機会が無かったためこのタイミングとなったが、ウィリアムズ選手は「やっと手にできて良かったし、自分のコレクションに新しく加えられるのは非常にうれしい」と喜んだ。

 両チームは28日も戦う。

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