Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が3月21日、京都ハンナリーズ(同、京都)と戦った。
試合の立ち上がり、京都のキーマンの一人、デイヴィッド・サイモン選手に連続で得点を許したほか、ミスから連続で失点し5-13とビハインドを負うと、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は開始約4分で早々にタイムアウトを宣告。以降は京都の得点を2点に抑える堅守を見せたが、第1クオーター(Q)終盤でコートインした竹内譲次選手は長身を生かし京都のシュートをブロックするプレーも見せた。
ケビン・ジョーンズ選手、デション・トーマス選手の得点で同点に追い付き竹内選手の3ポイント(P)シュートで18-15と逆転し迎えた第2Q。立ち上がりで、ボールを奪うプレーから速攻に走った小酒部泰暉(おさかべ・たいき)選手がバスケットカウント(得点に加えフリースロー)を決めたほか、インサイドに飛び込み得点を挙げるなど同Qで7点をマークし、43-37とリードを広げ前半を終えた。
勝敗に大きな影響を与えたのは第3Q。「集中力が切れ、ディフェンスが緩くなった」(パヴィチェヴィッチHC)と京都に92.3%と高い確率でシュートを決められ37得点を許した。10点差を追う展開となった最終Q。開始前にはジョーンズ選手がチームメートを集め「まだまだ諦めるな」と声を掛け臨んだ。「一つ一つDFで止めれば、必ずチャンスは生まれる」(ジョーンズ選手)と、立ち上がりで京都の攻撃を制限時間いっぱい守り切ると、ジョーンズ選手の3P、トーマス選手のオフェンスリバウンドからの得点により開始約1分半で5点差に詰め寄る。以降は点の取り合いとなるなか、幾度と2点差まで迫ったが逆転には至らず89-93で敗れた。
チャンピオンシップ出場権争いが激化するなか「痛い痛い負け」と評したパヴィチェヴィッチHCは、「我々はディフェンス中心のチームだが、簡単に得点を許しホームで93点取られたことを悔やんでいる」と肩を落とす。中でも、サイモン選手に37点、レイヴォンテ・ライス選手に24点を許したが、サイモン選手には1対1で守りつつ、途中でダブルチームを仕掛けたりしたが、「ダブルチームからの上からも決められ、キックアウト(外へのパス)から周りの選手を乗せてしまい止められなかった」。ガードポジションのライス選手には「ドライブ(ドリブルでのリングへのアタック)で破られ」、ディフェンスがファウルとなる場面が多く計11本のフリースローを与え全て決められた。
この日チーム最多28点をマークしたジョーンズ選手は、ライス選手が出場している時間帯を中心にトーマス選手との連携プレーを見せたが、「ライス選手の方が身長が低くミスマッチがあったので、ゴール下でポジション取りをしてアドバンテージを作ること、デションとアイコンタクトをしながら良い連携ができた」と振り返った。
A東京は次節アウェーで秋田ノーザンハピネッツと戦った後、今月27日・28日にホームでレバンガ北海道と戦う。