全国各地でゴミ拾い活動に取り組むNPO法人「グリーンバード」が、プラスチックゴミ問題の解決に向けて新プロジェクト「RETTER(レター)」を始める。そのお披露目として、渋谷フクラス(渋谷区道玄坂1)1階の観光案内所「shibuya-san(シブヤサン)」で3月12日~14日の3日間、ポップアップストアを展開する。
「ポイ捨てのない社会」を目指して2002(平成14)年、ゴミ拾い活動を始めた同NPO。現在では国内外約80チームを拠点に、年間3万人がゴミ拾い活動に参加している。
2017(平成29)からは海の環境問題にも取り組み、親子向けのイベントを開くなどしている。その一環として、自分たちの手で拾ったゴミが「何年先までも使いたい」愛着のあるモノへと生まれ変わることでプラスチックゴミ問題を解決する新たなプロジェクトを立ち上げた。
プロジェクト名の「RETTER」は、ポイ捨てされているゴミを英語で表す「Litter」に「Re=再び」を掛け合わせた造語。「MOTTAINAIのように、地球環境を守る世界共通言語を目指す」という。
第1弾のプロダクトはコースター。海洋プラスチックゴミのアップサイクルブランド「buoy(ブイ)」を手掛けるテクノラボ(神奈川県横浜市)との協働開発で製品化した。原材料は、同NPOの活動を通じ全国各地で拾ったプラスチックゴミ。これを洗浄して細かく粉砕し、フィルムに挟みプレスして成型している。同NPOの特徴である「多様性」を表現し、色分けをせずに全て混合させているため、「1つとして同じカラーは存在しない」という。
デザインは3種で、サイズは直径約9センチ。価格は1,000円。期間中、会場で販売するほか、12日からグリーンバードのオンラインストアでも扱う。
開催時間は10時~20時。プラスチックゴミ問題に関する展示や同NPOオリジナルエコグッズの販売なども行う。