渋谷のコミュニティーFM「渋谷のラジオ」(渋谷区渋谷3)が東日本大震災から10年を迎える3月11日、5時間の特別番組「ラジオから安心を」を生放送する。
コミュニティーFMとして、災害発生時、地元に密着した正確な情報を届けるとともに、「リスナーの気持ちに寄り添える存在」を目指す同局は3月の1カ月間、「ラジオから安心を」をテーマに放送している。各番組のパーソナリティーが、「(リスナーに勧めたい)心を落ち着かせることができる行動」「私のホッとする瞬間」などをテーマにトークを展開。パーソナリティーからは「豆の香りを楽しみながらコーヒーを飲む(と落ち着く)」「触っていると心地いいタオルなどを持っておく」「頑張っているのはひとりじゃないと(自分に)言い聞かせる」などの話が紹介されている。
3月11日は5時間にわたり、特別番組を放送。災害時に取るべき行動や情報を得る方法、日頃の構えと共に、不安時に心を落ち着かせる方法を、「安心できる音楽」と共に紹介する。併せて、リスナーの「ホッとする瞬間」のツイートも、ハッシュタグ「#渋谷のラジオ311」を付けて呼び掛けている。
番組を企画した同局の杉山桃子さんは「『私たちがこれからできること』を軸に、いざというときの災害時の備えを伝えるなどして、心に寄り添える放送にしたいという思いで企画した」と話す。「リスナーの皆さんにとって、防災のことを考えるきっかけにしていただくのはもちろん、コロナ禍で不安を感じている方にとっても参考にしていただければ」とも。
特別番組の放送時間は10時~15時。