渋谷区が推奨するゴミ袋「nocoo(ノクー)渋谷」が3月15日、区内の小売店などで発売される。
ゴミ袋や食品保存袋などの製造・販売を手掛ける日本サニパック(渋谷区幡ヶ谷1)が製造した商品。同社は区内の企業であるだけでなく、2017(平成29)年~2019年、ハロウィーン時に来街者に配布していたジャック・オ・ランタン柄のごみ袋を計14万枚無償提供するなどしてきた。
ノクーは、3年前に長谷部健渋谷区長が「朝のゴミ集積所をきれいな花畑にしたい」と発したアイデアから商品化が始まった。ゴミ袋には区の花であるハナショウブをはじめとするさまざまな花をプリント。ゴミ集積所にノクーが積み重なることで花畑のように見えることで景観の向上を図る。
名称は「NO CO2」から命名。 焼却時のCO2排出量削減を目指し開発した新ブランドで、名称はポリエチレンに天然ライムストーンを配合したことで、20%強のCO2削減につながるという。
販売は、区内のコンビニエンスストアやスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどの小売店で行う。商品は、30リットル10枚入り、45リットル10枚入り・30枚入り、70リットル 10枚入りを用意。価格はオープン価格だが、従来のゴミ袋と「同等程度の価格」で販売される見込み。
発売に先駆け同社は、区に45リットル10万枚を贈呈。町会などが中心となって行っている街の美化活動などで使っていく予定。長谷部区長は「ゴミを捨てることを皆さんにも考えてほしい」と話す。