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展望施設「渋谷スカイ」、コロナ禍で行事中止の地元小学生を招待 「最後の思い出に」

地上約230メートルから渋谷の街を見下ろす児童たち

地上約230メートルから渋谷の街を見下ろす児童たち

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 渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)の展望施設「渋谷スカイ」が現在、渋谷区立小学校の6年生を無料招待する企画を行っている。

芝生上で思い思いに過ごす児童たち

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 2019年11月に開業した同所は、エリア最高峰となる地上約230メートルに位置し、360度のパノラマビューの観光スポットにもなっている。

 開業当初から、地元小中学校と「何かやりたい」と考えていたなか、新型コロナウイルス感染症の影響で、学校行事が縮小・中止になっている現状を知り、小学6年生の「最後の思い出づくりに協力できないか」と企画したもの。区の教育委員会を通じ区立小学校全18校に案内をし、希望があった学校を昨年12月から招待。約10校が参加を予定している。

 3月3日には、千駄谷小学校(千駄ヶ谷2)の6年生2組47人が来場。宿泊を伴う「移動教室」が中止になっていた同校は、同企画を児童たちに話をしたところ「行ってみたい」「渋谷の街を見てみたい」など意欲的な声が上がったことから参加を決めたという。

 この日はオープン前の時間帯に訪れた。雲が少ない晴天ながら風が強かったこともあり、到着直後は「寒い」という声も聞こえたが、眺望に興味を引かれたようで、渋谷駅前スクランブル交差点やくっきりと見えた富士山、スカイツリー、国立競技場や通っている学校などに目を輝かせ「すごい」など感嘆の声を挙げた。中でも中央の芝生エリアが好評で、寝転がったりじゃれ合ったりする姿も見られた。

 渋谷スカイに初めて来たという女児は「東京が一望でき、いい思い出ができた」と喜び、男児は「真っ白な富士山が見えて、本当に空を飛んでいるように感じた」と話した。もう一人の男児は、新型コロナウイルス感染症流行に伴う緊急事態宣言の発令など「不安や悩みがあった」というが、「吹き飛んだ」とも。6年1組担当の月沢加奈子教論は「楽しそうにしている姿を見てうれしくなった。連れてきて良かった」と話した。

 渋谷スカイの現在の営業時間は10時~20時。

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