サッカー・Jリーグ「FC東京」を運営する東京フットボールクラブ(調布市)の大金直樹社長やクラブコミュニケーターの石川直宏さんが2月15日、長谷部健渋谷区長らを表敬訪問した。
1935(昭和10)年に創部した「東京ガスフットボールクラブ」が前身となり、1999(平成11)年にJリーグに加盟した同クラブ。味の素スタジアム(東京スタジアム、調布市)をホームスタジアムとし試合を行っているほか、東京都をホームタウンと位置付け活動している。
東京のクラブとして「23区内でも認知してもらえる活動をしていきたい」(大金社長)と考えるなか、区内では、笹塚や幡ヶ谷などのエリアを中心に街路灯にフラッグを掲出したり街のイベントに参加したり、小学校にコーチを派遣して教えたりしているほか、昨年は新体制発表会を渋谷ストリーム(渋谷区渋谷3)のホールで行った。大金社長は「渋谷は人が集まる場所、発信力のある街でもある。触れて、見ててらえる機会を増やしていけるよう、FC東京のコンテンツを生かしていけるような働き掛けをしていきたい」と話す。
今回、FC東京が所属するJ1リーグが今月26日に開幕することや、1月4日に決勝戦が行われた、Jリーグに加盟するクラブが参加するカップ戦「JリーグYBCルヴァンカップ(以下、ルヴァンカップ)」の優勝報告を兼ねて初の表敬訪問に訪れた。
区は中学校の「部活動を強化したい」と考えるなか、サッカー部がある区立中学校は8校のうち3校にとどまっている現状などを伝えると、大金社長らは育成などに協力する姿勢を見せた。長谷部区長は区立宮下公園(渋谷1)に新設したサンドコートの活用も呼び掛けたほか、豊岡弘敏教育長がサッカー部だったこともありサッカー談義に花も咲かせた。
FC東京は今季、27日にアウェーで初戦を迎える。石川さんは「コロナの影響でスタジアムなどに足を運ぶ機会が少なっていると思うが、そういった思いを選手たちも感じながら戦って、優勝し、今度はシャーレ(優勝銀皿)を持ってきたい」と意気込み、長谷部区長は「ぶっちぎってほしい」とエールを送った。
訪問に合わせ渋谷区役所1階正面エントランスには、ルヴァンカップの優勝トロフィーを今月17日まで展示する。大金社長は「ファンを含め皆で取ったものなので、本当は持ってほしいが、まずは見ていただければ」と話し、石川さんは「皆の思いが詰まったトロフィー。見ていただき、FC東京の躍進と今後の活躍に期待してほしい」と続けた。トロフィーを手にした長谷部区長は「重くて本物だなという感じ」と感慨深げに話した。