Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が2月7日、信州ブレイブウォリアーズ(同、信州)と戦い77-68で2連勝した。
A東京は立ち上がり、前日9得点にとどまったアレックス・カーク選手を中心に得点を挙げるが、信州に連続で3ポイント(P)シュートを許し6-10とビハインドを負ったタイミングでタイムアウトを要求。1回のスクリーンでシュートを放つシンプルな攻撃で得点を挙げリズムをつかむとともに、ディフェンスリバウンドを取り信州の得点を抑え、第1クオーター(Q)で26-12とリードを奪う。その後は一進一退の攻防が続くが、第2Q後半は信州にリバウンドを抑えられ得点が伸び悩んだ。
38-32で迎えた後半は、序盤にゴール下で強さを見せたカーク選手の得点で再び2桁差にリードを広げると、直後には信州のオフェンスを24秒守り切る堅守も見せた。最終Qは立ち上がりでミスから得点を許すなど再び点差を詰められる。しかし、「常にアグレッシブに得点を取りにいくことは意識している」という安藤誓哉選手がバスケットカウント(得点+フリースロー)を奪うインサイドへのアタックを見せたほか、ワイドオープンの3Pも沈めるなど信州を引き離す。安藤選手は「状況判断が求められる時間帯だったが、いい判断ができたかな」と自己評価した。終盤にはこの日アシストに徹していた田中大貴選手が得点を重ね勝利を引き寄せた。
ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「40分間しっかり守りその後しっかり攻めないと連勝することは難しかった。選手がよく戦ってくれた」と振り返った。ここ数試合「体調不良もあり万全ではない」ことから安藤選手をベンチスタートにしているが、「自分が何をしなくてはいけないかを考えてプレーし、素晴らしい貢献をしてくれた」と評価した。その安藤選手は「途中出場はなかなか難しいが、流れが悪い時は、いい流れを持っていけるようなコールプレーや起点になることを心掛けている」と話した。
次節10日は、地区2位の千葉ジェッツ(以下、千葉)と戦う。千葉には帰化選手がいることやガードポジションに外国籍選手がいることから、「マッチアップ的にも厳しい」(パヴィチェヴィッチHC)戦いとなる。安藤選手は「今、自分たちがいい流れできているのを継続して、油断せずに自分たちのバスケができれば勝ちがついてくるかな」と次節を見据える。