Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が2月6日、信州ブレイブウォリアーズ(同、信州)と戦い83-73で勝利した。
A東京はB1で、信州はB2で、それぞれ優勝経験のあるチーム同士の戦いとなったこの日。立ち上がり、A東京は信州が得意とする3ポイント(P)シュートを連続で許しビハインドを負うが、途中交代でコートに入った安藤誓哉選手が積極的にリングへアタックし、得点をアシストしていく。第2Q序盤はターンオーバーからの失点もあり一時7点のリードを許すが、第1Qから上回っていたリバウンドを抑え攻撃につなげ食らいついていく。それでも、「何となく一緒のペースでやってしまった」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))と前半は38-39で終えた。
ディフェンス面で「タイトに守ること、譲らないという気持ちで入ろうと伝え」(パヴィチェヴィッチHC)迎えた後半は約2分、互いに得点が入らない重い展開に。しかし、田中大貴選手のミスマッチを生かしたミドルレンジのシュート、パス回しからの3Pと連続得点で逆転に成功。第3Q後半からは「アドバンテージがあると思っていた」(パヴィチェヴィッチHC)というインサイドでの1対1から得点を重ね、57-52で最終Qに突入。
パヴィチェヴィッチHCが信州を「ファストブレイク(速攻)で点を与えないチーム」と評した通り、それまで速攻が見られなかったA東京だが、最終Q立ち上がりには須田侑太郞選手がリバウンドからの速攻で得点を挙げチームに勢いを与える。デション・トーマス選手やケビン・ジョーンズ選手のインサイドでのアタックや田中選手の3Pなどで一時15点のリードを奪うが、残り約2分20秒には5点差まで詰め寄られた。それでも、トーマス選手が攻守のリバウンドを要所で取ったほか、アシスト、フリースローでの得点とチームを引っ張り83-73で勝利した。
この勝利でA東京は20勝目を挙げたが、地区6位とチャンピオンシップ(CS)出場圏外にいる。パヴィチェヴィッチHCは「簡単ではないが、完璧な試合を一つ一つ積み重ねていかなくては」と前を向く。
チーム最多の26点をマークしたトーマス選手は「勝利に貢献できた」と自己を評価。後半はインサイドを中心に得点を重ねたが、「HCが信州のウイークポイントを見つけ出し、ガード陣がボールを預けてくれ、アグレッシブにプレーして得点につなげられた」とも。
両チームは7日も戦う。