東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)を中心に2月5日から、「第13回恵比寿映像祭『映像の気持ち』」が開催される。
2009(平成21)年に始まったアートと映像のフェスティバルとなる同祭。「映像とは何か」を考えるため毎年異なる総合テーマを掲げ展開するなか、第13回開催となる今年は「映像は『動画』であるということ」に焦点を当てる。
28の国と地域から109組(125人)の作家やゲストが参加(1月21日時点)し、多様な表現形式の作品を発表する。展示プログラムは、コマ撮りや3DCGを使った作品を発表しているユニット「カワイオカムラ」のインスタレーション「ムード・ホール」、世界初の映画撮影・映写機「シネマトグラフ」を開発したリュミエール兄弟の初期の作品集、マックス・フライシャーが発明した実写映像をアニメーションに変換する「ロトスコープ」技術でジャズシンガーのステップを劇中に取り入れたアニメ映画「ベティ・ブープの白雪姫」、実在するモデルの皮膚画像を貼り合わせた渡辺豪さんの「Aevum」、絵画に携帯端末をかざして鑑賞するAR(拡張現実)を使った赤松正行+ARARTプロジェクトの「ウロボロスのトーチ」など。
同館のホールでは上映プログラムを展開する。カワイオカムラの特集や、アニメーション監督湯浅政明さんの長編デビュー作「マインド・ゲーム」(35ミリフィルム上映)、「新千歳空港アニメーション映画祭」短編特集などをラインアップする。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同館の展示エリアへの入場は事前予約制とするほか、シンポジウムやラウンジトークなどはオンラインで行う。
開催時間は10時~20時(最終日は18時まで)。入場無料。今月21日まで。月曜休館。