Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が12月9日、秋田ノーザンハピネッツ(同、秋田)と戦った。
立ち上がりで秋田に連続得点を許し、開始約5分で2桁のビハインドを負う展開となったこの日。途中交代した小島元基選手や菊地祥平選手らがドライブ(ドリブルでリングにアタックするプレー)から仲間の得点をアシストし点差を詰めるが、秋田に3ポイント(P)シュートなど外角のシュートを高確率で得点を決められ第1クオーター(Q)で30失点。第2Qも秋田の勢いを止められず、オフェンス面でもパスミスなどが散見し26-52で前半を折り返した。
点差を付けられていたことから、秋田の攻撃を連続で止めオフェンスにつなげること、そのオフェンス面では前半「アウトサイドばかりでプレーしていた」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)ことから、ゴール下へアタックすることを話し後半に入った。第3Qには最大31点差を付けられるが、ミスマッチを生かし連続で得点を挙げたりドライブでファウルを誘発したり得点を重ね、同Qラストにはケビン・ジョーンズ選手がブザービーターとなる3Pを沈め、点差を詰めて最終Qに突入した。最終Q立ち上がりは連続で3Pを決めるが流れを掴みきれず。終盤にはドライブからファウルを誘発したり、オフェンスリバウンドから得点を挙げたり追い上げを見せるが、秋田の背中を捉えきれず70-89で敗れた。
ビハインドの展開が続く中、後半気を吐いたのは小酒部泰暉(おさかべ・たいき)選手。「ディフェンスの形をつくられてから攻撃してもズレができなかった」ことから、速い展開のオフェンスから「ドライブに行くことを意識した」と、第3Qには積極的にリングにアタックしたほか、スチールからの速攻でファウルを誘発しフリースローを2本確実に沈めるなど同Qで6点をマークした。それでも「ターンオーバーを3回したしディフェンスで裏をかかれる場面もあり、いろいろな課題が見え、納得いくかたちでは無かった」と自己評価。2試合連続でプレータイムが20分を超えたが「気持ちの部分から入り、ディフェンスが少しずつできはじめたと感じている」と手応えをうかがわせ、「アグレッシブにプレーすることは変わらないので、ここから頑張っていきたい」と話した。
小酒部選手に対してパヴィチェヴィッチHCは「クリエーティブなプレーヤーが田中(大貴選手)しかいないので、彼にプレッシャーが掛かる。田中と似たようなプレーをして成長してほしい。オフェンスの能力を伸ばしつつ、ディフェンスのレベルを上げてこれからも貢献してほしい」と期待を込めた。
次節12月12日・13日は、サンロッカーズ渋谷とのダービー戦となる。