コロナ禍で生まれたクリエーティブ作品を集めた企画展「コロナ禍のクリエーション」が現在、渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)14階「NHKプラスクロスSHIBUYA」で開催されている。
バーチャル自転車レースや遠隔で制作した演劇などの映像コンテンツ
未だ収束のめどが立たない新型コロナウイルス感染症の流行。日常生活でもさまざまな制約が課され、多くのイベントも延期や中止となっている。「コロナ禍を生きるヒントを見つけてほしい」と企画した同展は、NHKの番組と連動したものを中心に、コロナ禍で生まれたクリエーションを紹介する。
エントランス近くには、コロナ禍で注目を集めた疫病など除災の妖怪とされる「アマビエ」のバルーンを展示。「らくがきAR」のエンジンを使った体験コーナーでは、来場者が描いたり色を塗ったりした「アマビエ」をスキャンすると、モニター上で動くようになっている。
体験できるコンテンツは、パソコンやスマートフォンで会場のロボットを遠隔操作することで、そのイベント会場を見て体験できるサービス「ROBOT VEWING」、イラストレーター「わかる」さんがイラストを描いた飛沫(ひまつ)防止スクリーンと壁との間に立って写真が撮れるフォトスポットも用意。渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」のコーナーでは、モニターに現在の「バーチャル渋谷」様子を映し出し、床マットでアバターを操作することで「バーチャル渋谷」内を歩き回れる。
映像コンテンツでは、子ども向けの手洗いダンス映像「HAND WASH DANCE」、医療従事者やエッセンシャルワーカーたちを讃える楽曲「All Together Now」のミュージックビデオ、役者全員が会わずに稽古から上演までをZoomを活用し遠隔で制作した劇団ノーミーツの演劇「門外不出モラトリアム」、バーチャルで初開催した自転車レース「バーチャル ツール・ド・フランス」なども紹介。
緊急時代宣言発令中の5月にリモート収録で放送した、星野源さん出演の番組「おげんさんと(ほぼ)いっしょ」の収録で実際に使われたパペット、緊急特番「みんなの卒業式」で黒板アートを製作した「すずきらな」さんの新作の黒板アートも展示している。1月には、年末に開催を控える紅白歌合戦のセット模型も展示する予定。
開催時間は11時~21時(30分入れ替え制)。入場無料。2021年1月17日まで。場内の混雑回避のため、会場で整理券を配布している。