東京メトロは2021年3月のダイヤ改正で、銀座線や副都心線など全線の終電時間を繰り上げる。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、働き方や行動様式が変わる中、鉄道各社が繰り上げすることを明らかにしている。その状況を考慮し、全体としての輸送ネットワーク機能の確保並びに東京メトロ線内の終電接続をそれぞれの乗換駅で考慮する必要があるため、全路線で繰り上げ時間を設定。ターミナル駅では他社線との接続を考慮し、相互直通運転路線では他社線の繰り上げ状況を考慮し時間を設定する。
繰り上げ時間はおおむね10分程度。例えば銀座線の場合は、平日=24時12分渋谷駅発上野行きを10分程度、浅草駅発渋谷駅着の終電(現在は24時4分)は9分程度、土曜・休日=24時6分発渋谷駅発上野行きは5分程度、浅草駅発渋谷駅着の終電(同23時55分)は1分程度を、それぞれ繰り上げる。今後の調整などにより変更となる場合がある。
終電時間の繰り上げは夜間に行う保守点検作業や工事時間の確保が目的。現在の実作業時間(作業用車両を利用した工事の例)60分~100分が、繰り上げ後は70分~110分になるという。