炭酸飲料「シャンメリー」専門店「シャンメリーストア」が11月27日、渋谷ロフト(渋谷区宇田川町)1階「間坂ステージ」に期間限定オープンした。
クリスマスパーティーの定番として知られるシャンメリーは1947(昭和22)年、「シャンパンを安価で大衆が飲めるものにしたい」と東京の飲料業者が開発。当初は「ソフトシャンパン」の名で売り出していたが「シャンパン」の名が使えなくなり、1973(昭和48)年に「シャンメリー」に改名。シャンパンの「シャン」とメリークリスマスの「メリー」から名付けたという。
製造は、シャンメリーの商標を持つ「全国シャンメリー協同組合」傘下の中小飲料メーカーが行っている。開栓時に音が出るように作られたノンアルコール(アルコール分1%未満)の炭酸飲料で、表面に「CHANMERY」の文字が入った360ミリの同じ規格の瓶を使っているのが特徴。「市場全体の底上げ」を目的に、2018(平成30)年からロフトで、クリスマスの時期に向け特集企画を展開している。
今回、8社が作る26SKU(在庫最小管理単位)を扱う。販売するのは、北海道産はすかっぷ果汁10%入りで赤味の強い色の「北海道はすかっぷのシャンメリー」(北海道・小原)、ブランデーで香り付けする(アルコール1%未満)、「丸善シャンメリーブランデー入り」(北海道・丸善市町)、ちびまる子ちゃんのイラスト入りラベルの「ちびまる子ちゃんシャンメリー」(静岡・木村飲料)、大阪産シャルドネの果汁を使いワイン入り(アルコール1%未満)の「シャンメリーセレクト」(大阪・寿屋清涼飲料食品)、メロン風味の「友桝 シャンメリーメロン」(佐賀・友桝飲料)など。今回、お笑いコンビ「らむね」の岡さんが描き下ろしたラベルのアートボトルも販売する。価格は全て300円前後。
コロナ禍の今年は、家族でクリスマスを過ごす人が多いと見込まれる中、子どもから年配まで3世代でも楽しめる「おうちクリスマス」を提案するため、「新しい飲み方」としてシャンメリーとアイスクリームを組み合わせる「シャンメリーフロート」を企画。ウェブサイトなどで、クリエーター紅林大空(クレバヤシ・ハルカ)さんと俳優の後藤大さんが各社のシャンメリーとサーティワンアイスクリームを組み合わせたメニューを開発する動画を公開している。
会場には、それぞれが紅林さんと後藤さんが想像した「シャンメリーフロート」を提供する架空の喫茶店のフォトスポットを用意。紅林さんの喫茶店「スーパーラッキィ」には、動画で使っていた小物や紅林さんが作っていたオリジナルのグラスなどを装飾。後藤さんはテークアウトスタンド「大ちゃんのシャンメリーカフェ」を企画し、動画内で着ていた衣装を展示するほか後藤さん自身が描いたサインボードも置く。
期間中、ロフト公式アプリでは12種類を対象に投票を受け付ける「シャンメリーアワード」も展開している。
営業時間は10時~21時。12月6日まで。