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2020年、若者トレンド大賞発表 新型コロナ影響も、渋谷109ラボが調査

「ファッション部門」にはデザインマスクが4位にランクインした

「ファッション部門」にはデザインマスクが4位にランクインした

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 10代~20代に特化したマーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」が11月10日、「トレンド大賞2020」を発表した。

各部門のランキング上位3位

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 「SHIBUYA109 lab.」は、ファッションビル「SHIBUYA109」(渋谷区道玄坂2)を運営するSHIBUYA109エンタテイメント(道玄坂1)が取り組む活動。トレンド大賞は、高校・大学生12人と共に選定したノミネート一覧を基に10月、アラウンド20(20歳前後)の女性600人(有効回答数)を対象にウェブでアンケート調査を実施した。

 アンケートは、「ヒト部門」「アーティスト部門」「ドラマ・番組部門」「コスメ・スキンケア部門」「ファッション部門」「カフェ・グルメ部門」の6部門で実施。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、特に4部門で「その影響が見られた」(長田麻衣所長)という今年のトレンド。

 「アーティスト部門」では、「TikTok(ティックトック)」が起源になっている共通点がある「NiziU」「瑛人」「YOASOBI」(順に1位~3位)などがランクイン。TikTokは、以前は高校生の利用が中心だったが、自宅で過ごす時間が増えたコロナ禍では大学生の接触も増えたという。

 「ドラマ・番組部門」では、「リビングで家族と過ごす時間が増えた」という声が多く聞かれたといい、家族でも楽しめるコンテンツがランクイン。1位~3位は以下の通り。1位「Nizi Project」「kimetuの刃」「恋はつづくよどこまでも」。

 「コスメ・スキンケア部門」では、「自分磨きに時間をかける若者」が増え、スキンケアアイテム「DUOザ クレンジングバーム」(4位)「Dr.Jart+ シカペアクリーム」(5位)が上位に食い込んだ。1位の「rom&nd ZERO VELVET TINT」は「マスクに付かないリップ」として注目を集めた商品で、マスク生活が続く新型コロナウイルス感染症の影響を感じさせる。加えて、昨年と比較し「価格帯が高い商品」も多いという。

 「ファッション部門」ではデザインマスクが4位にランクイン。3位の「紐(ひも)・リボンヘアーアレンジ」は、結んだ髪にひもやリボンを巻き付けるアレンジのことで、マスクでメークがあまりできない分、デザインマスクやヘアアレンジでファッションを楽しんでいるのが見て取れる結果となった。

 一方で10~20代の「おうち時間の過ごし方」と見てみると、自宅でカフェのような雰囲気を楽しむ「おうちカフェ」が1位となったほか、オンライン通信で友達などとも交流できる「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」が2位に、自分磨きの一環として動画配信アプリを実ながらの「メーク・ヘアアレンジの練習」が3位にランクインした。

 そのほか、「ヒト部門」はお笑いコンビEXITが、「カフェ・グルメ部門」1位はフルーツサンドが、それぞれ1位にランクインした。

 長田さんは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも「ヲタ活や自分磨きなど、若者たちの好きなもの・ことに対する熱量は変わらない」と言い、「出掛けられないもどかしさを感じながらも新しい生活に順応しようと努力し、楽しみ方を生み出している彼らの変わらないパワーを感じる」とコメント。若者から注目されるトレンドの共通点として「彼らが『共感できる・応援したくなる』要素」を挙げ、「彼らのトレンドの全てがSNSをなくしては考えられない今、SNS上でのコミュニケーションの文脈・ニュアンスにフィットしていることが非常に重要なポイント」と総括する。

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