コロナ禍でいつもの年と異なる状況の中、ハロウィーン当日を迎えた渋谷駅周辺ではこれまで、大きな混乱は見られていない。
普段の年であれば渋谷駅前スクランブル交差点は交通規制が行われ、斜め横断禁止などの措置が取られるが、今年も大勢の警察官が歩行者の誘導に当たっているものの規制は取られていない。仮装した人もハチ公前広場と交差点付近でごくわずかに見られるが、渋谷センター街付近ではほぼ、その姿は見掛けられない。
コロナ禍を踏まえ、「渋谷でクラスターが発生することは避けたい」とする長谷部健渋谷区長らは、「#StayVirtual」がテーマのオンラインイベント「バーチャル渋谷 ハロウィーンフェス」の利用を促すなどして、当日のハロウィーン目的の渋谷への来街を控えるよう早くから呼び掛けてきた。
それでも天候が良いこの日は万が一に備え、渋谷センター街周辺10カ所に設置した監視台から警備員がメガホンで、「立ち止まらないでください」と呼び掛けている。普段の年は仮装をして交差点を渡ってきた人で激しく混み合う渋谷センター街入り口付近(バスケットボールストリート)も、通行量は多いものの特に混乱は起きていない。
渋谷区は条例で、31日18時から1日早朝5時まで、宇田川町・道玄坂・神南の規制エリア内での飲酒を禁じている。