野外音楽フェス「re:LIVE 東京fes(リライブ東京フェス)」が10月31日・11月1日、代々木公園(渋谷区神南2)イベント広場・屋外ステージで開催される。主催はエル・ディー・アンド・ケイ、ロフトプロジェクト、アースガーデンなどで構成する実行委員会。
新型コロナウイルスの影響で音楽ライブも自粛が続く中、アースガーデンでは森の中から行う「新しい野外ライブ配信」、観客数を限定したライブを実施。7月からは、ガイドライン「コロナ時代のフェスのお作法」を取り入れながら1000人規模・3000人規模の音楽フェスを開き、感染抑制への自粛期間の目安となる2週間後も感染の報告などは挙がらず終了となった。
その「成功」を受け開催する今回のフェスは「ポストコロナのトライアルフェス」と位置付ける。1000人以上の集客を見込むことから、「コロナ時代のフェスのお作法」の協力を呼び掛けるほか、オンラインでも同時開催を試みる。
出演するのは、歌手の加藤登紀子さん、大森靖子さん、Salyuさん、レゲエ音楽に乗せた朗読詩「ダブポエトリー」のユニット「いとうせいこうis the poet」、ギタリスト佐藤タイジさん、ロックバンドa flood of circleの佐々木亮介さん、沖縄発のバンドかりゆし58ら10組。医師・鎌田實さんや元サッカー日本代表の巻誠一郎さんを招いたトークプログラムも予定する。
同園の野外ステージは無料で観覧できる公共の場だが、コロナ禍の中で開催するに当たり感染抑制の整備経費などを賄う資金の徴収に関する話し合いが行われた結果、ステージ前エリアへの入場は参加協力費として参加券(500円、800枚限定)を販売する。ライブの様子は、月額制(580円)ライブ配信チャンネル「サブスクLIVE」でも視聴できる。
会場では、季節ごとに同公園で開催してきたコミュニティーフェス「earth garden秋2020」も同時開催する。「クラフト」をテーマにした約50のブースが出店するほか、アウトドアギアやアパレルに特化したフリーマーケットも展開。飲食ブースには、今年は夏フェスが軒並み中止になったことを背景に、フジロックフェスティバルなどにも出店していることで知られる「朝霧食堂」にも出店を依頼。「ぐるぐるウインナー」やあさぎり牛乳を使うカフェオレ、クラフトビール「フジヤマハンターズビール」などを提供する。
「コロナ時代のフェスのお作法」では、来場前の検温や接触確認アプリ「CACAO」の登録、マスクや除菌シートなどの持参、会場内での検温への協力、場内でのマスクの着用(飲食時などは大声での会話を控えること)などを呼び掛ける。ステージ前エリアでは、個人情報の記入を要求するほか、「適切な距離」を保つために配置する予定の椅子やベンチでの着席または椅子やベンチ前での立ち見のみの観覧とする。
開催時間は、31日=10時~18時(マーケットは17時まで)、1日=10時~17時。