東京を捉えた写真などを展示する写真展「東京好奇心 2020 渋谷」が10月20日、渋谷・Bunkamura「ザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2)で始まる。
16の国と地域を拠点に活動する写真家100人が撮影した写真約200点を、「IDENTITY&DIVERSITY(自分を語る、他者を読み解く)」「HERE AND NOW(ここで、今、生きるということ)」「TIMELESSNESS(忘れてはいけない大切なこと、時空を超える美)」をキーワードに読み解く展覧会。
「東京好奇心」はNPO法人東京画(港区)が2018(平成30)年に立ち上げた展覧会で、渋谷ヒカリエ(渋谷2)でのキックオフを皮切りにパリ、ベルリンでの展覧会を経て、同所での展示がプロジェクトの「集大成」となる。当初5~6月に開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。
展示するのは、13人の写真家によるさまざまな人たちのポートレート(IDENTITY&DIVERSITY)や、建設途中の東京タワー(TIMELESSNESS)、広島への原爆投下時刻の8時15分を指す時計(TIMELESSNESS)、ハイヒールや下駄で歩く女性の足元(HERE AND NOW)、電車に乗っている人たちを撮ったシリーズ(HERE AND NOW)など。
色とりどりの看板が掲出されている渋谷センター街、代々木公園で撮影した桜とカラス、設置場所や向きが異なる1984(昭和59)年と今年の忠犬ハチ公像、恵比寿のバー内で撮影された写真、原宿駅前で携帯電話を持つ若者、ミニチュアのように見える渋谷駅前(スクランブル)交差点など、広域渋谷圏で撮影された写真も見られる。
開催時間は10時~18時。入館料は、一般1,000円、大学・高校生500円、中学生以下無料。11月12日まで。