「第14回渋谷ファッションウイーク（以下SFW）」の10月12日の開幕に先立ち渋谷金王八幡宮（渋谷区渋谷3）で8日、成功祈願が執り行われた。

　駅周辺の大型商業施設が参加するSFWは、ファッションを通じて渋谷を「国際文化観光都市」にすることを目指して2014（平成26）年3月に初開催され、今回で14回目。cocoti SHIBUYA、SHIBUYA109、渋谷キャスト、渋谷スクランブルスクエア、渋谷ヒカリエ、渋谷マークシティ、渋谷マルイ、渋谷モディ、西武渋谷店、東急百貨店本店、東急プラザ渋谷、MAGNET by SHIBUYA109の12施設が参加する。

　例年、秋には街なかに設けたランウェーでファッションショーを行うなどしてきたが、今回は新型コロナウイルスの影響で各施設も打撃を受ける中、「負荷なく、安心もできる」かたち、感染予防・拡散防止のため、「FASHION GOES ON（ファッションは続いていく）」をコンセプトに据えオンラインを中心にコンテンツを展開する。

　初日となる12日（10時）には、各施設に出店するブランドの最新アイテムをブランドミックスした「リアルクローズファッション」が登場するオリジナル動画を公式サイトで公開。参加12施設の屋上などで撮影した動画に登場するスタイリングは「デジタル・ルック・ブック」として、公式サイトとダウンロード・コンテンツで閲覧できるようにする。期間中、各施設担当者らが出演して、ニューノーマル時代のファッションなどを語り合うオンライン座談会も予定。

　社殿で執り行われた成功祈願には大西賢治実行委員長や事務局スタッフらが参加。祈願後、大西委員長は「コロナ禍で（開催の）かたちは変わるが、コンセプトは変わらない。外から見ると一回止まったように見える渋谷の街は、ファッションや音楽などのエンターテインメントも含めて止まっていない。そういう意味では今回、精神的な部分でも頑張っていければ。今年の経験を未来の糧にして、ファッションウイークの楽しさを、より高めていきたい」と意気込みを見せる。

　開催は今月22日まで。