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渋谷で堂々、路上ライブ 宇田川クランクストリートで初の「シブライブ!」

初めて開催された「シブライブ!」の様子(出演=シンガー・ソングライターのanagonさん)

初めて開催された「シブライブ!」の様子(出演=シンガー・ソングライターのanagonさん)

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 渋谷センター街の「宇田川クランクストリート」で10月6日、初の音楽ライブ「シブライブ!」が開催された。主催は宇田川クランクストリート向上委員会で、渋谷区、渋谷区観光協会などが後援する。

観客は宇田川クランクストリートの2方向から観覧

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 宇田川クランクストリートは、渋谷センター街・バスケットボールストリートにつながる小さなL字状の私道。死角が多いことから、たばこの吸い殻やゴミが散乱し、けんかや危険ドラッグの取引が多い場所になっていた。現在は商店街メンバーら中心となって清掃やパトロールを行い、保安に努めている。

 この通りを若者の才能を応援する場所に生まれ変わらせるため、商店街の若手メンバーらが向上委員会を立ち上げた。音楽やアート、スポーツ、ものづくり、マルシェなど、さまざまなジャンルで非営利の活用を模索していく。本来は今年3月に1回目の開催を予定していたが、コロナ禍で約半年遅れての開催となった。

 今回行われた「シブライブ!」は、その第1弾。渋谷区内でも路上ライブが原則として禁止されている中、同イベントでは若手ミュージシャンに路上ライブが安心して開ける場を提供する。向上委員会リーダーの鈴木大輔さんは「商店街のパトロール隊は、センター街入り口などで路上ライブを開いている若者を見つけると注意・通報しなければいけない。だが、本当は若者に頑張ってほしいし、夢をかなえてほしい。じゃ、できる場所を作ろうと、ここができた。ここからメジャーデビューするアーティストが出れば」と期待を込める。

 当日は、ストリートの一角にスピーカーや照明、ミキサーなどを置き、ライブ空間に。19時から、unaさん、anagonさん、さらささん、重永柊弥さんのシンガー・ソングライター4人が順に出演し、オリジナル曲などを披露した。ステージ部分が通路の角にあるため、観客は2方向から観覧。クランクストリートが接続するバスケットボールストリートなどを通り掛かった通行人らが漏れてくる音を聞きつけ、会場に足を運ぶ姿が見られた。2カ所の通路入り口では検温を行ったほか、消毒液を持ったスタッフが密にならないよう呼び掛けた。

 開催に先立ち、開演1時間前の18時から、社会貢献型ヒーロー「リアルライフヒーロー」がリーダーとなり、会場となる宇田川クランクストリートを中心に渋谷センター街周辺の清掃活動を行った。

 シブライブ!は今後、月1回のペースで開いていくほか、他のジャンルでの企画も予定しているという。

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