アーティスト、トム・オブ・フィンランドの半生を描いた映画「トム・オブ・フィンランド」R15+(満15歳以上が鑑賞できる)版が、渋谷・宇田川町のミニシアター「UPLINK(アップリンク)渋谷」(渋谷区宇田川町)で上映される。
トム・オブ・フィンランド(1920-1991、本名はトウコ・ラークソネン)はゲイ・アートで知られるフィンランド出身のアーティスト。生誕100周年に合わせ渋谷パルコ(宇田川町)で開催中の日本初個展に合わせ上映する。
同作の舞台は「同性愛が厳しく罰せられた」第二次世界大戦後のフィンランド。帰還兵のラークソネンは、昼間は広告会社で働き、夜は身内にも隠れて自身の「欲望」をドローイングで表現していた。描いた絵がアメリカの雑誌「Physique Pictorial」の表紙を飾ったことが転機となったーー。
同作は昨年の劇場公開時、映画倫理機構(映倫)がR18+(18歳未満の入場・鑑賞を禁止)にレーティング。今回、「特に性的マイノリティーであることを打ち明けられないでいる思春期の若者たちを勇気付け、LGBTについて考えるいい機会になるのでは」と、映倫から指摘を受けた2カ所にぼかしを入れたR15+版を製作した。
上映日は9月27日と10月4日。同館では今月25日~10月8日、R18+版も上映する。