東急ホテルズが渋谷で展開する4ホテルが現在、「72時間以上未使用」の部屋を確約する宿泊プランを販売している。
渋谷駅周辺で、セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区桜丘町)、渋谷エクセルホテル東急(道玄坂1)、渋谷ストリームエクセルホテル東急(渋谷3)、渋谷東急REIホテル(渋谷1)を展開する同社。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、7~8年増加していた海外からの旅行者が「ほぼゼロ」となり、現在はビジネス利用が中心。高級ホテルのセルリアンタワー東急ホテルは20%程度が稼働し、ビジネスホテルの東急REIホテルのはさらに稼働率は高いうが、シティホテルとなるエクセルホテル東急は最も苦戦しているという。
今回のプランは、安心・安全に利用してもらうための同社独自の客室衛生強化策「Shibuya Safe Quality(シブヤ・セーフ・クオリティー)」の導入に伴う取り組み。今回の強化策は、感染症の拡大防止に向けた既存の取り組みに、「客室内衛生アメニティーの新スタンダード」「客室内接触感染リスクの低減策」を加えたもの。
「72時間以上未使用部屋確約」プランは、「客室内接触感染リスクの低減策」の一つ。厚生労働省のホームページ内の文書にも記載のある、新型コロナウイルスはプラスチックの表面では付着してから72時間残存するとされていることから、「72時間以上の未使用」を設定。海外のホテルで同様のプランが導入されている事例もあり、同社でも取り入れた。
1泊2人利用時の1室利用料は、セルリアンタワー東急ホテル=朝食無し6万8,720円~、朝食付き7万6,706円~、渋谷エクセルホテル東急=同4万3,600円~、同4万9,400円~、渋谷ストリームエクセルホテル東急=同4万3,400円~、同4万8,200円~、渋谷東急REIホテル=朝食無し2万6,000円~。利用日の4日前までの予約となる。スイートルームは対象外。
「客室内接触感染リスクの低減策」としては、接触感染リスクの高いゴミの「適切」な処理などを目的に、使用済みマスク・ティッシュ用のゴミ袋も用意する。「客室内衛生アメニティーの新スタンダード」としては、手指やスマートフォンなどの消毒用に除菌シートを用意するほか、マスクを客室内で保管するためのケースを用意する。
各ホテルでは、ホテル内のレストランの割引など特典が付く東京都民向けのプラン(9月30日まで)も用意しているほか、今後はディナーショーなどホテルならではの企画も順次再開していく予定。