東急グループと阪急阪神ホールディングスが協働しSDGs達成に向けたメッセージを発信するラッピング列車「SDGsトレイン2020」が9月8日から、東急東横線などで運行される。
阪急阪神ホールディングスが昨年5月から取り組むSDGsトレインの活動に東急グループが加わり、共通のテーマを掲げた列車を東西で協働運行することでSDGsの認知度向上などを図る。 東急グループでは東横線・田園都市線とその相互直通区間、世田谷線(300系1編成)で運行する。東横線と田園都市線は「省エネ車両」を使うほか、各列車内では実質的に再生可能エネルギー由来の電力で運行するという。
使用車両は、東横線=車体の軽量化により走行時の騒音を低減し使用電力量を旧型車両(8500系)と比べ約40%削減したほか、車内照明のLED化で消費電力の削減を図るなどしている5050系1編成(8両)、田園都市線=低騒音型駆動装置などの採用で沿線環境・車外騒音を旧型車両(8500系)と比べ約10db低減したほか、次世代半導体素子を用いた「VVVFインバータ制御装置」による主電動機の高効率駆動と、車内の全照明と前照灯・尾灯にLED灯を採用することで旧型車両より使用電力を約50%削減している2020系1編成(10両)。
列車には、「SDGsトレイン」と書いたヘッドマークやドアステッカー、中づりポスターを掲出。車両は、SDGsの理念と東急グループが取り組んできた活動を紹介する展覧会をイメージし、外装ラッピングを「展覧会への扉」と考え、SDGsの17のゴールを表現する色をモザイク模様のようにデザインして仕上げる。
運行は2021年9月上旬までを予定。