渋谷の駅そば「本家しぶそば」(東急東横店2階、TEL 03-3464-4957)の閉店まで残り10日となり、店では現在、天ぷらを複数盛り付けた「本家オールスターズ」や、ファンも多かった「アシタバ」の天ぷらを添える復刻メニュー「明日葉天せいろそば」などの限定メニューを提供している。
改札からすぐの場所にある立地や、早ければ30秒以内にテーブルにそばが届くスピード感などから常連客も多く、平日には2000食を売り上げる日もあったという同店。多くの系列店で導入する券売機を使わず、レジでの会計を採用する「本家」では、注文・会計と同時にレジ担当者がマイク越しに厨房(ちゅうぼう)にオーダーを伝えるスタイルが特徴で、本格的な味や値頃感のある価格帯も親しまれてきた。
8月中旬、渋谷駅周辺の再開発に伴い閉店することが公式サイトなどで発表されると、ネット上では閉店を惜しむ声が続出。かつて通ったという思い出のエピソードや店への思いなどと共にショックや悲しみを伝える投稿が見られ、発表後は「来店客数も伸び、売り上げも右肩上がり」(東急グルメフロントしぶそば担当マネジャーの前村哲也さん)という。
「40年の感謝」の気持ちを込めて提供しているのは、限定メニュー3種。「本家オールスターズ」(880円)は、その名の通り、かき揚げ・ちくわ天・いか天(以上ハーフサイズ)・えび天・かぼちゃ天・温玉・わかめの、トッピング「オールスターズ」をのせたもの。「いかと小柱のかき揚げ(580円)には、いか・小柱・たまねぎ・にんじん・いんげんをのせる。
ファンが多かったもののアシタバの入荷が限られることから提供をやめていた「明日葉天せいろそば」(850円)も今回復活。「数に限りがあるので、なるべく早めの来店を」と呼び掛けている。
営業時間は7時~22時(土曜・日曜・祝日は20時まで)。