ホテル「プリンス スマート イン恵比寿」(渋谷区恵比寿南3)が10月8日、恵比寿に開業する。当初今夏開業を予定していたが新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い延期となっていた。
マップ型のデジタルサイネージや自動チェックイン機などを備えるロビー
国家公務員宿舎原町住宅跡地の再開発プロジェクトとして野村不動産が建設した都市型複合施設。同ホテルのほか、分譲住宅や保育施設、介護施設(デイサービス)などが入居する。
プリンスホテル(豊島区)が手掛ける新ホテルブランド「プリンス スマート イン」1号店。同社の「イノベーションを担う」ホテルブランドで、ICTやAI技術を導入し「ニューノーマル社会における新たなホテル」として新たなサービスを提供していくという。
ホテルは地下1階~地上7階に展開。延べ床面積は約2852平方メートル。客室数は、スタンダードシングル(12.17平方メートル~13.03平方メートル)30室、スタンダードダブル(12.67平方メートル~14.09平方メートル)14室、スタンダードツイン(12.67平方メートル~13.03平方メートル)32室、デラックスツイン(21.24平方メートル)5室、ユニバーサルツイン(21.81平方メートル)1室の82室。レストラン(約40席)や会議室、フィットネスジム、ランドリーなども併設する。
エントランスからロビーは「シームレスな空間」をイメージし、ロビー、レストラン、チェックインエリアが一つの空間になるようにデザインする。客室は紺と白を基調に「機能性と利便性を追求」。全室に多言語対応のスマートスピーカーを設置し、客室の機能や使い方などの質問に答えたり館内案内をしたり、音楽プレーヤーとしても使える。一部の客室にはスマートミラーも備え天気予報や音楽の提供もする。
ロビーでは複合型サービスロボットが客や障害物などを自動で避けながら巡回掃除と施設内の巡視を行うほか、備えるディスプレーを通して客に情報を提供する。同所にはマップ型のデジタルサイネージも設置し、観光やグルメなどに関する情報の提供、宿泊客同士の情報交換やコミュニケーションの場としても活用する。宿泊者専用ロッカーも設置し、チェックイン前の宿泊者が荷物を預けられるようにする。
9月上旬には公式アプリの配信を予定。アプリ内では宿泊予約ができるほか、アプリで事前決済をすることでフロントでのチェックアウト手続きが不要になる。チェックインは自動チェックイン機を使って宿泊者自身が作業でき、将来的には顔認証によるチェックインの導入も予定している。同ホテルではスマートフォンをルームキーとして使えるようにする。
9月8日、予約の受け付けを開始する。