渋谷駅西口の「東急バス渋谷案内所」（渋谷区渋谷2）が9月30日で営業を終了する。

渋谷駅西口の新歩行者デッキ

　西口ロータリー、モヤイ像そばに窓口を構える同案内所は1980（昭和55）年5月、旧東急電鉄自動車部の総合案内所として開所。定期券や回数券などの乗車券を取り扱ってきた。営業終了は、「渋谷駅街区土地区画整理事業」の進捗（しんちょく）に伴うもの。

　営業終了後の10月1日以降は、東急線各駅の券売機（IC全線定期券）や東急電鉄定期券売り場（渋谷駅・武蔵小杉駅・横浜駅・長津田駅を除く）、東急バス各営業所・武蔵小杉案内所などで定期券を扱う。「成城学園前駅～渋谷駅・二子玉川駅間」小田急バス共通定期券と放送大学生・通信教育生専用乗車券、東急バス一日乗車券（紙式、障がい者等割引）は、渋谷マークシティ5階高速バス待合室内の乗車券発売窓口で取り扱いを始めるほか、渋谷区コミュニティーバス「ハチ公バス」などの回数券は同車内で販売する。

　東京都シルバーパスはすでに、7月31日で取り扱いを終了。近隣の営業所など常設窓口の利用を呼び掛けている。

　案内所が拠点を構えてきた旧「東急百貨店東横店」は今年3月に営業を終了し、東横店西館・南館は、今年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピック閉会後の解体が計画されていた。渋谷駅西口では、駅や「渋谷マークシティ」「渋谷フクラス」などを結ぶ「空中回廊」となる接続デッキが開通を控えるほか、2027年をめどに「渋谷スクランブルスクエア第II期（中央棟・西棟）」が開業を予定。現在、旧東横店西館が立っていることで分断されているハチ公前広場と西口広場などを一体化させる新広場の整備も計画されている。