代官山駅近くのフードコート「代官山地下グルメ街」(渋谷区代官山町)が9月6日、閉店する。
飲食事業や音楽事業を手掛けるカッパドゥエチ(目黒区)が2016(平成28)年にオープンした同所。ココナツミルクを使う「コナカレー」などを提供する「cafe58(カフェゴッパ)」、同社の共同社長でバンド「米米CLUB」のベーシスト兼リーダーの大久保謙作さんが好きなことから誕生したたらこパスタ専門店「talatala・taracco(タラタラ・タラッコ)」など4店舗を展開している。
代官山に遊びに来る若者を中心に、子ども連れの主婦、近隣のショップで働くスタッフ、中国や韓国など海外からの観光客などが来店していたというが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が激減。緊急事態宣言明けも、以前の5割にも満たないなど売り上げが戻らないことから閉店を決めた。
閉店公表後は、SNSに惜しむ声も寄せられ、山崎美明(みはる)社長は「本当に感謝しか無い」と感謝の言葉を口にしつつ、「残念だが誰にもこの状況は予測が付かなかった」と肩を落とす。「ブランドの火を消さない意味での継続」として、「cafe 58」と「talatala・taracco」のメニューは9月中旬から同社のテークアウト専門店「58 FACTORY DIRECT」(目黒区)でテークアウト販売を行う。
現在の営業時間は11時~17時。