渋谷駅ハチ公前広場の象徴的なモニュメントだった東急5000系車両(通称=青ガエル)が置かれていた場所に今秋、新たな観光案内所が誕生する。運営は一般財団法人渋谷区観光協会。
東急電鉄が運用終了後に保存していた同車両を渋谷区が譲り受け、2006(平成18)年10月、広場の一角に設置。その外観から「青ガエル」として親しまれた車両は1954(昭和29)年に製造された東急5000系の先頭車。当初は青少年育成活動の拠点として活用し、2013(平成25)年6月からは一般財団法人渋谷区観光協会が主に外国人旅行者向けの「青ガエル観光案内所」として運営してきた。
青ガエルは、都市間交流を行ってきた縁から忠犬ハチ公の生まれ故郷でもある秋田県大館市への移設譲渡が決まり、8月3日早朝、大型トレーラーに載せられ渋谷を後にした。
新たな観光案内所の面積は8.28坪程度(予定)。観光案内所として運営するほか、一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントが中心となり施設自体を広告媒体として運用し、収益を施設の運営費やまちづくりの活動費に充てる。広告デザインについても、渋谷駅前エリアマネジメント協議会が定める広告ルールに基づく広告を展開することで「渋谷らしい景観の創出を目指す」という。