渋谷の文化をけん引してきた区内のエンターテインメント・ファッション・飲食業界などを支援するクラウドファンディングの返礼品(リターン)として8月17日、音楽配信が登場した。
渋谷区、渋谷区商店街連合会、一般財団法人渋谷区観光協会、一般財団法人渋谷未来デザインが実行委員会を立ち上げ、7月21日から実施している「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」。クラウドファンディングで集まった支援金と区が拠出した1億円で、新型コロナウイルスの影響を受けた区内の店舗やカルチャーの支援を図る。
今回登場したのはエンターテインメント系の返礼品で、トーク&ライブを有料配信する。トークは、「現在進行形の渋谷と音楽」と題し、書籍「渋谷音楽図鑑」の著書で音楽プロデューサーの牧村憲一さん、藤井丈司さん、音楽ジャーナリストの柴那典さんの3人が渋谷の歴史や音楽史について語る。ライブを行うのはロックバンドGEZAN、ヒップホップグループNITRO MICROPHONE UNDERGROUND、シンガー・ソングライターSIRUP(シラップ)さんで、それぞれゲストを招いた対バンを予定する。
配信日は9月29日、10月2日、同3日。配信は渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)9階のライブ配信スタジオ「SUPER DOMMUNE tuned by au5G」から無観客で行う。視聴料は各日3,000円(9月8日までの早割は2,500円)。音楽配信イベントは今後追加される予定。
クラウドファンディングを通じてエンターテインメント事業者へは、渋谷区内の文化施設やライブハウスへのオンライン配信環境整備や独自の配信プラットフォームの構築、そのプラットフォームや区公認の仮想空間「バーチャル渋谷」などのデジタル空間と区内の文化施設などのリアル空間を並行して活用できるようにするなど、コンテンツを発信する場を増やし支援を図る。
クラウドファンディングの目標金額は4,289万円で、8月18日12時45分現在、353人から663万884円の支援が集まっている。9月6日まで。