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たらスパ専門店「東京たらこスパゲティ」、原宿に2号店 若い女性客狙う

味を変えながら食べられるさまざまな「たらこスパゲティ」を提供する

味を変えながら食べられるさまざまな「たらこスパゲティ」を提供する

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 たらこスパゲティ(たらスパ)専門店「東京たらこスパゲティ」の2号店「東京たらこスパゲティ原宿表参道店」(渋谷区神宮前6、TEL 03-6803-8688)が7月31日、原宿エリアにオープンする。経営は「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングスの子会社のバックパッカーズ(千代田区)。

「たらこと昆布の旨煮とお出汁スパゲティ」など新メニュー2種類

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 25歳~40歳代を中心とした「働く女性を応援する」新業態として、1月に渋谷・宮益坂に1号店をオープンした同店。オープン直後から多くの来店があり最大で約200人、4時間待ちの行列ができ、オープンから2カ月は待ち客がいない日が無かった。現在は、ピーク時には10数人程度行列ができるというが、オペレーションを改善したことや客の滞在時間が短くなったことなどから回転率が上がったという。そのため、来店客数・売り上げは横ばいで、現在も1日400人強が来店している。

 渋谷店は来店客の約9割が女性で求めていたターゲットが来店しているというが、想定以上に20代前後の若い女性が多かったことから同世代が多い街として原宿エリアを2号店の出店場所に決めた。渋谷店に訪れる客を分散させる狙いもある。原宿表参道店は路地の2階に位置するが、複数人が並べるスペースを確保できることや、「女性は食べている姿をあまり見られたくない」と空中階でも勝負できると判断。目的客の利用を中心に見込む。店舗面積は約26坪。席数は28席。店内は木を基調「和風」の「居心地の良い空間」に仕上げ、タラコの色である赤を取り入れている。

 麺は生パスタで、国産の硬質小麦「ルルロッソ」、タピオカ粉をブレンドすることで「もちもち食感」に仕上げ、食感を感じられるよう直径2.1ミリの太麺を使う。一皿の麺の量は、1号店のオープン時から20グラム増やした160グラム。たらこ・めんたいこの原料には「真子」を使い、辛子明太子からしは2日漬け込んで熟成させる。

 かつお節と昆布の合わせだしをかける「お出汁(だし)スパゲティ」を中心に提案する同店。最も「人気」なメニューは、代表メニューとしても提案している「炙(あぶ)りたらこのお出汁スパゲティ」。表面を炙ったたらこ、ミョウガ、大葉、とびっこなどをトッピングし、だしスープをかけて「スープパスタ」としても味わうことができる。レモンと大葉を混ぜた発酵バター、「追いたらこ」で味を変えながら食べるシンプルな「素たらこスパゲティ」(以上890円)、煮込んだ豆乳と白みそのクリームと平打ち麺を合わせる「白味噌(みそ)と豆乳の明太クリーム」(990円)、しょうがの炊き込みご飯やおばんざいも付く定食(スパゲティに追加200円)などもラインアップする。

 同店オープンに合わせ新メニューを2品導入。茶漬けをイメージした「たらこと昆布の旨煮とお出汁のスパゲティ」(990円)は、1号店オープン時に開発していたメニューで、たらこのつくだ煮をメインにトッピングしている。「三種の魚卵のたらこスパゲティ」(1,390円)は、麺に絡める生たらこ、いくら、とびっこの魚卵3種類に、だし巻き卵やキュウリなどをトッピングし、ちらしずしに見立てた。

 1.5倍の量となる麺大盛りは追加200円で対応するほか、全てにしょうが高菜やちりめんさんしょう、赤キュウリなど6種から日替わりで2種類の小鉢が付く。温泉卵(100円)、しらす(120円)などに加え「追いたらこ」(15グラム80円、価格は全て税別)のトッピングを追加した。渋谷店の現在の客単価は1,100円。「炙りたらこのお出汁スパゲティ」など3品はテークアウトにも対応する。麺とトッピングを分けてパッケージし、だしはドリンクカップに入れて提供。小鉢は付かない。

 伊藤永(ひさし)社長は「どこまで受け入れられるかが分からない中で1号店を出店したが、必要な業態だったという価値のあることができたのでは」と話しつつ、SNSの反応もチェックし、麺などの改良・改善、サービスの向上を図っており、「その時々に一番喜んでもらえるものを追求し、変化し、いつでも新しいたらこスパゲティにしていきたい」と話す。

 営業時間は11時~23時。

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