シブヤ経済新聞の2020年上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、コロナ禍でもレストランの味を自宅でも味わえるようにメニューのレシピを公開したミシュラン1つ星獲得レストラン「sio(シオ)」(渋谷区上原1)の取り組みを紹介した記事だった。
2位にランクインした商業施設の営業再開を伝える記事や8位のブルーインパルスの飛行に加え、10位以下にも新型コロナウイルスに関連する記事が入るランキングとなった。
ランキングは、今年1月1日から6月30日までの半年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 代々木上原のミシュラン1つ星店「sio」鳥羽周作シェフ、店のレシピを無料公開(4/3)
2. 広域渋谷圏の百貨店など営業再開へ コロナ対策講じ緊急宣言解除前に(5/22)
3. ミヤシタパークに全長100メートルの「渋谷横丁」 各地の郷土料理を24時間営業で(2/27)
4. 渋谷ヒカリエに「東横のれん街」移転へ 地下フードフロア再編(1/15)
5. JR渋谷駅・新南口改札の営業時間が短縮 埼京線ホーム、今春移設へ(1/30)
6. タラスパ専門店「東京たらこスパゲティ」、渋谷・宮益坂に1号店(1/30)
7. 広尾の老舗ドイツパン店「東京フロインドリーブ」閉店へ 朝4時起床、作り続けて50年(3/30)
8. ブルーインパルス、渋谷の上空にも 医療従事者らに「敬意と感謝」(5/29)
9. 渋谷肉横丁にラーメン店「なんでんかんでん」 肉最大1キロの「キャニオン盛り」も(2/25)
10. 新「東横のれん街」、テナント100店明らかに 渋谷ヒカリエに4月移転へ(2/19)
1位となったレストラン「シオ」は2018(平成30)年7月、オーナーシェフの鳥羽周作さんが代々木上原にオープン。ステイホームが呼び掛けられる中、手に入れやすい食材で「おいしくなるコツ」などと共に紹介する唐揚げやナポリタンなどのレシピがSNSなどで話題になり、記事へのアクセス増につながった。
3位にランクインした「渋谷横丁」は、宮下公園の再整備で開業する商業施設「MIYASHITA PARK」(渋谷区神宮前6)にオープンする飲食店街、4位と10位の「東横のれん街」は渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)内の商業施設「ShinQs」に移転オープンした飲食店街と、グルメに関する記事への関心の高さもうかがえた。6位にランクインした「東京たらこスパゲティ」(渋谷1)はオープン後、連日行列ができる盛況ぶりを見せた。7位の「東京フロインドリーブ」をはじめ東急東横店(16位)、洋菓子店「コロンバン原宿本店」(18位)など老舗の閉店には惜しむ声も聞かれた。
5位の記事は6月1日に供用が始まったJR渋谷駅の埼京線・湘南新宿ラインの新ホーム(3・4番線)について告知した記事。2015(平成27)年9月に着工した、山手線との「並列化」に向けた一連の工事が一つの区切りを迎えた。14位には東京メトロ銀座線の渋谷駅新駅舎が供用開始した記事もランクイン。街の再開発と同時に、駅の整備も進んでいる。