渋谷区内のエンターテインメント・ファッション・飲食業界などを支援するクラウドファンディングが7月22日から実施される。
渋谷区、渋谷区商店街連合会、一般財団法人渋谷区観光協会、一般財団法人渋谷未来デザインが実行委員会を立ち上げ、区内の企業でもあるCAMPFIRE(渋谷区渋谷2)とパートナーシップを結び、区の基本構想を進めるためのキャンペーンスローガン「YOU MAKE SHIBUYA」と銘打ち行う。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言中は、渋谷駅前スクランブル交差点など人気の無くなった渋谷がテレビでも多く取り上げられたほか、内閣官房が4月14日に発表したJR東日本と東京メトロがまとめた主要駅の改札通貨人数の推移によると、渋谷駅の利用者は81%減となったという。
クラウドファンディングは、新型コロナウイルス感染症との「戦い」が長期化することを見据え、渋谷のカルチャーを支えるエンターテインメント、ファッション、飲食、理美容などの施設・店舗に「安心して訪れてもらえる環境をつくり、渋谷区の街の『抗力』を高めることが急務」と考え立ち上げるもので、リアルとデジタルを融合した施策を行うことで、あらゆる人が安全に働き、学び、遊べるまちづくりと、事業者が文化・経済活動を「取り戻す」ことを目指す。
支援対象となるのは、商店街連合会に加盟している事業者、クラウドファンディング開始後にホームページなどで募る申請に申し込んだ事業者。目標額は未発表だが、集まった資金は区内の事業者・店舗のマスクや消毒液、検温設備や、エンターテインメント産業・アーティストの「次世代ライブ配信」環境整備、ファッション産業のオンラインでのファッションショー開催などに使う予定。リターンは現在調整中で、エンターテインメント、ファッションなどそれぞれに合わせた内容を用意する。
長谷部健渋谷区長は、店舗の休業や外出自粛など感染拡大防止への協力に感謝の思いを示しつつ、「新型コロナウイルス感染症との闘いはこれからも続く。『新しい日常』の中で皆さんに安心して訪れていただける安全な街になれるよう、大きなダメージを受けている渋谷の街の商業、エンターテインメント産業などを支援するためにクラウドファンディングを実施することを決定した。渋谷を愛する皆さんの応援をよろしくお願いします」と協力を呼び掛ける。
実施は9月6日まで。