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広尾の大衆中華「太楼」閉店迫る 45年の歴史に幕、SNSなどで惜しむ声

広尾商店街・広尾散歩通りに面した「太楼 広尾店」。左隣は今月11日にオープンした「ブルーボトル 広尾カフェ」

広尾商店街・広尾散歩通りに面した「太楼 広尾店」。左隣は今月11日にオープンした「ブルーボトル 広尾カフェ」

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 広尾商店街・広尾散歩通りに面し、広尾橋交差点近くにある大衆中華店「太楼 広尾店」(渋谷区広尾5)が6月30日、立ち退きのため閉店する。

店頭に置かれた「閉店のお知らせ」

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 1975(昭和50)年にオープンした同店。出店当時、同商店街には他に酒販店、鮮魚店があった程度だったという。席数26席の店内では、「スタミナラーメン(ニラと肉のみそ炒め)」「酸辣湯麺(スーラータンメン)」(以上810円)など20種以上のラーメン、「チャーハン」(750円)、「ホンコン飯(キャベツの肉のみそ炒め)」(以上810円)など10種以上の飯物、ギョーザ、セットメニューなどを提供。麺類にはライスを無料で付け、大半のメニューを1,000円以下で提供することもあり、近隣住民やビジネスマンなどで終日にぎわいを見せてきた。

 店内外に貼り出された「閉店のお知らせ」には、「当店賃借人との協議を経て」閉店することになったと記す。店長の沼田稔さんによると、閉店が決まったのは昨年末~今年1月ごろだったという。閉店を知った利用客からは「いままでありがとう」「大ショック!…広尾まで来る理由の9割はこのお店だったのに……」(以上、原文ママ)など、SNSで閉店を惜しむ投稿が見られる。

 太楼は広尾店を1号店として、ほぼ同じメニューで日吉店(横浜市港北区)、新丸子店(川崎市中原区)の3店舗体制で営業している。広尾店閉店後、(広尾に限らず)何らか形で再出店したい意向は持っているという。

 沼田さんは「長らくかわいがっていただき、本当に感謝に堪えません」と、これまで店を訪れた客に謝意を表す。

 営業時間は11時~23時(月曜・火曜は21時まで)。

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