渋谷区のスポーツ施設が6月1日、不足していた消毒用アルコールの寄付を新潟県南魚沼市から受け一部運営を再開した。
区のスポーツ施設は新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い3月28日より休館していたが、政府の非常事態宣言が解除されたことを受け、6月1日の運営再開を目指し準備に入った。しかし、各館に配備する手指消毒用アルコールの在庫不足が深刻な問題となっていた。
消毒液不足を背景に各地の蔵元などが高濃度アルコールの製造に乗り出していたことを知った担当者が、「渋谷おとなりサンデー」のイベントなどで渋谷区と縁のある南魚沼市に相談したところ、地元の酒蔵2社が製造する高濃度アルコールの寄付を受けることになった。
寄付されたのは、「八海山」を手掛ける八海醸造による「エタノール77%」(500ミリリットル)と「鶴齢」を手掛ける青木酒造による「雪男アルコール66%」(720ミリリットル)各204本。5月中に受け取り、運営再開時までに各施設に配備された。
村山英樹スポーツ振興課長は「(運営再開に際し)消毒液が足りず不安を抱えていたが、寄付をいただき非常に助かった。これを機会に、おとなりサンデーで知り合った南魚沼市とは今後とも連携していければ」と話す。
再開当初はプールの個人利用のみだったが、団体利用等も今月8日に再開。個人開放、教室なども今月15日以降、順次再開を予定している。