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マネキンでソーシャルディスタンシング 恵比寿のベトナムレストラン客席に

客席に「座る」のはマネキン

客席に「座る」のはマネキン

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 人との距離を保つソーシャルディスタンシングのため店内にマネキンを置く取り組みが6月8日、恵比寿駅西口・恵比寿銀座のハワイ発ベトナムレストラン「THE PIG&THE LADY(ザ ピッグ&ザ レディ)」(渋谷区恵比寿南1、TEL 050-1743-1650)で始まった。

QRコードを読み込むとマネキンが着ているアイテムが購入できる

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 同店をグループで手掛けるトランジットジェネラルオフィス(恵比寿4)が、セレクトショップのビームス(神宮前1)と共に展開する取り組み。

 新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んだ飲食・ファッション業界が「手を取り合って頑張っていこう」と思いを込め展開するもので、アメリカの3つ星レストランが同様の取り組みを行っていたのを見て「面白い」と話していたトランジットジェネラルオフィスがビームスに話を持ち掛けた。

 展開する店は、広さなどから同店を選んだ。店内(88席)に設置したマネキンは、スタッフや利用客の動線に配慮したほか、エントランスからの見え方を考え、8体を用意。ビームスのスタッフがスタイリングを担当し、「恵比寿の街を愛する男女」をイメージして同ブランドの春夏アイテムを着せた。

 外出自粛で「オンラインで買い物することにも慣れきているのでは」と、マネキンの座席にはQRコードを用意し、読み取るとビームスの公式オンラインショップにつながり、マネキンが着ているアイテムを買うことができるようにした(一部商品を除く)。マネキンのコーディネートは、期間中週に1回替える。

 ファサードには、「手を取り合って頑張ろう」と思いを込め、シェイクハンドしたロゴのステッカーを掲出。両社は今回の企画以外の取り組みも協力して展開していく考えで、その際にはそのロゴを掲出していく。

 約1カ月の臨時休業をへて5月11日に営業を再開した同店は現在、メニューを縮小し営業。スパイシーバーベキューソースで仕上げた牛肉やパクチー、玉ねぎを挟むバインミーをフォーのスープに漬けて食べる「牛バラのバインミー フレンチディップスタイル」(昼1,500円、夜1,700円)やチキンのフォー「1300 PHO GA」(同1,300円、同1,500円)などをラインアップし、多くのメニューはテークアウト・デリバリーにも対応する。6月中は、2人以上の予約でディナーコース1人分(4,500円)が無料になるキャンペーンも行っている。

 トランジットジェネラルオフィスのディレクター大田全里(まり)さんは「マネキンが店内を華やかにしてくれているので、楽しんで食事をしてもらいたい。新しい洋服を見て気に入ったら買う楽しみも体験していただけたら」と呼び掛ける。

 時短営業している現在の営業時間は、昼=11時30分~15時、夜=17時~22時(土曜・日曜・祝日は11時30分~22時)。マネキンの設置は今月27日まで。

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