一般財団法人渋谷区観光協会(渋谷区道玄坂2)は6月1日、3つの取り組みを始めた。
「渋谷」の文字にハチ公像のシルエットなどを組み合わせた公認ロゴマーク
政府が提唱する新しい生活様式を受け、「厳しい幕開け」となった旅行観光産業。現状課題は未だ多く抱えているが、観光協会では、渋谷の魅力を発信し続け渋谷の街を楽しんでもらえるようさまざまな取り組みを展開していくといい、今回は新たな取り組みの第1弾となる。
渋谷の魅力を発信する観光大使を一新。これまで、「○○アンバサダー」の名で活動していた人たちもいたが、「観光大使」で統一した。加えて新たに「フェロー制度」の導入を検討しており、さまざまなジャンル・カテゴリーの中で有識者をフェローに任命する予定。
新たに観光大使に就いたのは、渋谷を拠点に活動するヒールダンスパフォーマンスチーム「THAT’S WHY!!」をプロデュースするタレントで振付師のKABA.ちゃん、老舗綿布団メーカー「ハニーファイバー(商標・おたふくわた)」社長で青山キラー通り商店会長の原田浩太郎(ひろたろう)さん。16年前から渋谷で遊んだり働いたり「生活の全てが渋谷」というアーティストやタレントとして活動する「あっくん」、2016(平成28)年から同協会の「ナイトアンバサダー」として活動していたヒップホップミュージシャンのZeebraさん、渋谷区生まれで現在区内にレモンライス専門店を展開するなどしているミュージシャン小宮山雄飛さん(ホフディラン)の3人は、「率先して観光大使として自発的にも活躍・貢献した」として、前期から引き続き活動する。任期は2021年3月31日まで(予定)。
「渋谷ブランド」を象徴するような取り組みに対し、同協会の公認名義を付与できる制度を新設。「渋谷らしさ」などが認められた商品やイベントなどは、「渋谷」の文字に忠犬ハチ公像のシルエットや渋谷スクランブル交差点のイメージを組み合わせた「渋谷区観光協会公認ロゴマーク」を使うことができるようになる。申請はホームページから受け付け、「安全性」「公共性」などを審査し認可する。初年度となる今年度は、渋谷音楽祭と渋谷芸術祭などのイベント、「渋谷土産」などでの利用シーンで活用されることを目指す。
同日ホームページも刷新。区内の民泊や買い物、グルメ、ライブハウスやクラブなど観光情報などを発信するほか、メディアプラットホーム「note」によるインタビュー記事や、区内のプロジェクト・イベントなどの活動を紹介するなどしている。