映画配給や映画館の運営などを手掛けるアップリンク(渋谷区宇田川町)のオンライン映画館「アップリンク・クラウド」で5月22日、独立系配給会社8社の計137作品の配信が始まった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で映画館の臨時休館、映画の公開延期が相次ぐ中、国内の独立系配給会社が過去作を配信し、見てもらうことで「この難局を乗り越えたい」と立ち上げた「Help! The 映画配給会社プロジェクト」による取り組み。「配給会社別 見放題配信パック」第1弾として今月15日に5社が計90作の配信を始めていた。
第2弾となる今回は、新たに8社計137作品が加わった。配給会社と作品例は以下の通り。彩プロ(世田谷区)=安藤サクラさん主演「0.5 ミリ」(安藤桃子監督)、カンヌ映画祭パルムドール受賞作「パラサイト 半地下の家族」で父親役を演じたソン・ガンホさん主演「弁護人」(ヤン・ウソク監督)、「密偵」(キム・ジウン監督)など30作品(3カ月1,950円~)。アンプラグド(港区)=トルコ・インスタンブールの猫と人々を捉えた「猫が教えてくれたこと」(ジェイダ・トルン監督)、映画音楽に焦点を当てた「すばらしき映画音楽たち」(マット・シュレーダー監督)などドキュメンタリー中心に5作品(同1,800円)。エスパース・サロウ(新日本映画社、南平台町)=ナレーションやテロップなどを無くし食品製造過程で構成したドキュメンタリー「いのちの食べかた」(ニコラウス・ゲルハルター監督)、絵本シリーズ「おさるのジョージ」著者夫婦の人生を追った「モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険」(山崎エマ監督)など16作品(同2,500円~)。
オンリー・ハーツ(千代田区)=サスペンス・アクション・ミステリーを中心とした30作品(同1,490円~)。サンスリ(神宮前3)=ベルリン国際映画祭金熊賞受賞「心と体と」(イルディコー・エニェディ監督)など6作品(同700円~)。シンカ(渋谷2)=ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」(ジャンフランコ・ロージ監督)、ドキュメンタリー「バンクシーを盗んだ男」(マルコ・プロゼルピオ監督)など幅広く25作品(同2,480円~)。ハーク(品川区)=伊坂幸太郎さんの同名小説を韓国で映画化した「ゴールデンスランバー」(ノ・ドンソク監督)、ソン・ガンホさんが実在の王を演じた「王の運命 歴史を変えた八日間」(イ・ジュニク監督)など韓国映画を中心に15作品(同2,480円~)。マジックアワー(宇田川町)=ベルリン国際映画祭金熊賞「私の、息子」(カリン・ペーター・ネッツアー監督)、ベネチア国際映画祭金獅子賞「立ち去った女」(ラヴ・ディアス監督)など世界三大映画祭の受賞作6本を含む10作品(同1,000円~)。
販売終了は企業により異なる。