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Bリーグ「ベストタフショット賞」にサンロッカーズ渋谷・石井講祐選手 「特別な一本だった」

「ベストタフショット賞」に選ばれた石井講祐選手

「ベストタフショット賞」に選ばれた石井講祐選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)の石井講祐選手が「ベストタフショット賞」を受賞した。5月10日にオンライン開催された年間表彰式「BLEAGUE AWARD SHOW 2019-20」で発表された。

オンラインで取材に応じた石井講祐選手

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 「タフショット」は「難しい・厳しい」シュート。同賞はレギュラーシーズン中、各節で発表される「ベスト・オブ・タフ・ショット・ウイークリー トップ5」の中から選ばれた5選手の「タフショット」の中から、一般投票で決めた。投票したファンに感謝の言葉を口にするとともに、SNSで元チームメートである伊藤俊亮(しゅんすけ)さんが投票方法を案内していたことから「イートンさん(=伊藤さん)が投票しやすいシステムを作ってくれたおかげかな。最大限の感謝を示したい(笑)」と触れた。

 石井選手は、昨年11月3日のシーホース三河(三河)戦の逆転ブザービーターとなった3ポイント(P)シュートがノミネート。最終クオーターで1点差を追い掛けていた場面。残り約2秒で3Pラインに移動する際に「横目で(時計を)チラっと見て時間があるのは分かっていた」と言う石井選手は、パスを受けると冷静にフェイントを入れてディフェンダーをかわしシュートを放った。「打った瞬間入ると思った」と言う通りボールはリングに吸い込まれていった。

 「このシュートで受賞できなかったら、もうずっと取れないだろうと思っていた」と受賞の喜びを表現した石井選手。「人生初」のブザービーターだったことや、チームを勝利に導くとともに自身通算300本目の3Pであったこともあり「特別な一本だった」と位置付け、「試合を決める重要な場面でコートに立たせてもらえたことや、あのシュートを打てたことが意味のあることだった」と振り返る。

 シュートが決まると同時に試合終了のブザーが鳴ると、ベンチからもチームメートが飛び出し石井選手に駆け寄り勝利を喜んでいたが、その際に田渡修人選手と接触していた。田渡選手はツイッターで「石井さんおめでとう」という祝福の言葉と共に「#石井さんごめんなさい」とコメントを寄せたが、石井選手は「もう気にしなくていいよ」と笑った。

 昨ーズンの「ベスト3P成功率賞」に続く賞の受賞となったが、来季は「ベストディフェンダー賞」を狙うという。

 石井選手は今季、練習生を含め6年所属した千葉ジェッツから移籍し臨んだ。SR渋谷は石井選手を含め7選手が新規加入したチームだったが、「いい意味で物おじしない、度胸がありプレー中も自分のいい所をどんどん出せるチーム。オフコートでは皆仲が良くて、言いたいことも言い合えた」と言い、「新しいバスケットスタイルを確立するために日々切磋琢磨(せっさたくま)して渋谷のプレースタイルを作ることができたので、新しいものを一から作る過程を楽しめたシーズン」と今季を総括。

 個人成績としては、1試合平均8得点、シュート成功確率はフィードゴール(2ポイント)=46.4%、3P=46.3%などを記録。「シュート確率については自分の目標にしていた数字をほぼ達成できて良かったが、平均得点をもうちょっと伸ばせた感覚がある。2ケタ目指していきたい」と自己評価した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で練習も存分にできない状況ながら「自宅でできる範囲でのトレーニングをしている」ほか、「シーズン中は子ども、家族と過ごす時間が少ないので、一緒に過ごすことにたくさん時間を使っている」と現状を語る。

 来季に向けては「まずは無事開催されることが一番だが、リーグチャンピオンを絶対に取りたい」と意気込み、ファンに向けて「僕らもしっかり準備してまた来シーズン皆さんの前で試合できるように頑張るので、この危機を皆で乗り越えてまた笑顔でお会いしましょう」とメッセージを送った。

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