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渋谷のんべい横丁がクラウドファンディング 「またお客さんと普通の日常を」

小規模な飲食店が軒を連ねる「渋谷のんべい横丁」

小規模な飲食店が軒を連ねる「渋谷のんべい横丁」

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 渋谷駅東口の飲食店街「渋谷のんべい横丁」が現在、クラウドファンディングで支援を募っている。

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 1950(昭和25)年ごろに誕生した同横丁は、小規模店舗39店が軒を連ねる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で今月に入り多くの店舗が休業、今月7日に緊急事態宣言が出されると翌日には役員会を開き、同9日から5月6日(予定)まで全店舗で休業している。

 店の売り上げで家族を養っている人や家賃収入で生計を維持している大家もいるため、家賃を積極的に値下げしたり先送りしたりできない事情もあり、多くの店が運営・生活の危機を迎えているという。さまざまな事情を抱える店舗が軒を連ねる中、3店舗のスタッフで「各店を助ける方法」を模索し、クラウドファンディングを実施することを決めた。

 リターンには、同横町オリジナルロゴ入りのヒノキの升と日本酒「花の舞」の同横丁オリジナルミニボトルセット、金属銘板に名前を刻むもの、横町内の店舗で「1日店長(バーテンダー)」などを用意する。目標金額400万円に対し、27日16時現在、97人から104万7,000円が集まっている。支援金はリターンの諸経費を除き、各店舗に均等分配する。

 支援者からは「コロナ終わったら、いっぱい飲みに行きます!」「学生の頃、横丁にお世話になりました」「リターンは要らんぞ。全て支援に回してくれ!」「いつでも帰れる場所がないとみんな困ります!頑張ってください!」などのメッセージが届いているという。

 渉外・広報担当、御厨浩一郎さんは「小さな店39軒の日々が回転してこその横丁。開店×回転ができない現在、頑張る気持ちは強いけれども、あっという間に経済的な打撃を受けてしまう。お客さんと一緒に日々を歩いてきた横丁が、またお客さんと共に普通の日常を送れるよう、応援の輪を広げていただければ」と支援を呼び掛ける。

 支援募集は6月7日(23時59分)まで。

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