映画配給や映画館の運営などを手掛けるアップリンク(渋谷区宇田川町)は4月24日、映画「ホドロフスキーのサイコマジック」のオンライン配信を始めた。
新型コロナウイルスの影響で、劇場公開が5月22日に延期となった同作を、本来の公開日に同社の「オンライン映画館」である「アップリンク・クラウド」で劇場に先駆けて上映する。
同作の監督・脚本を手掛けるアレハンドロ・ホドロフスキーさんは自らも出演する。1929年チリ生まれで、1967年にパリの作家フェルナンド・アラバールの作品を原作にした「ファンド・アンド・リス (FANDO Y LIS)」で監督デビューし、1970年に発表した「エル・トポ」で脚光を浴びたことなどで知られる。
「サイコマジック」とはホドロフスキーさんが考案した心理療法。同作では自身のこれまでの作品での映像表現が、「サイコマジック」という技法によって貫かれているかを解き明かしていく内容で、実際にホドロフスキーさんの元に悩み相談に訪れた人たち10組が出演し、サイコマジックがどのように実践され、作用しているのかを描いている。
視聴料は72時間レンタルで、通常プラン=1,900円、寄付込みプラン=2,500円。売り上げは、同作の上映を予定している映画館への支援として各映画館へ均等に分配する。
このほか、自社の渋谷などの映画館も臨時休業する中、アップリンク・クラウド配給作品60本以上が見放題となるプラン(3カ月間2,980円~)や、「安心できる」状態になった時に映画館で映画を見ることのできる「特典付き回数券」(ソフトドリンク付き、5枚6,500円~)を用意するなどしている。
「ホドロフスキーのサイコマジック」の配信は5月21日(14時)まで。