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Bリーグ・アルバルク東京が算数ドリル制作 渋谷区立小学校などに配布

バスケやアルバルク東京の選手たちに関する問題も登場する(写真は問題例、提供:アルバルク東京)

バスケやアルバルク東京の選手たちに関する問題も登場する(写真は問題例、提供:アルバルク東京)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)の算数ドリルが完成し、渋谷区など都内の公立小学校への無償配布が始まった。

「最後まで粘り強くチャレンジして」と呼び掛ける田中大貴選手

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 東京2020教育プログラムの一環として、2018年度・2019年度に制作された「東京2020算数ドリル」を基にした取り組み。ドリルは、「スポーツの魅力を感じながら算数を学ぶことができるよう」東京オリンピック・パラリンピック競技を題材にした問題で構成していた。

 A東京の株主であるトヨタ自動車がドリルを制作する実行委員会に参画し、A東京の選手も登場していたこともあり「今後も継続していきたい」と、A東京独自の算数ドリルを制作した。「『東京2020算数ドリル』のレガシーを残す」ことを一つの目標に、同ドリルが前年度の小学6年生を対象にしていたことから、それを使えていない本年度の小学6年生を対象にした。

 構想は2018(平成30)年後半から持っていたといい、昨年5月から制作に取り掛かった。問題作成には都内の教員有志8人が参画・協力。本年度公立小学校で使われている教科書に沿った内容にすることで、副教材として算数の授業や自宅学習などで使えるようにした。ドリルは上巻(4月~9月)、下巻(10月~2021年3月)で構成。仕様はA4判横長サイズで48ページ。別途解答集も付く。

 表紙には選手たちとヘッドコーチの写真を掲載するほか、表紙や終了後に名前を入れる「認定証」には選手やクラブスローガンの要素も取り入れた。問題の表記を「第1問」などでは無く「第1クォーター」などにし、「バスケットボールコートのセンターサークルの面積」を求める問題などバスケの要素も盛り込む。A東京の選手の趣味と関連付けた問題のほか、チアリーダー、マスコット「ルーク」に関連した問題も掲載するなどA東京を「より深く知ってもらえる」内容に仕上げた。

 A東京の田中大貴選手は「バスケットボールに興味がある人はもちろん、あまり詳しくない人でも楽しみながら学習できる内容になっている。1人でも多くの子どもが算数に興味を持って、楽しく学んでくれるとうれしい。難しい問題もあると思うが、ぜひ最後まで粘り強くチャレンジして」と子どもたちにメッセージを送る。

 A東京はBリーグ発足時から渋谷区をホームタウンと位置付けているが、クラブ名に「東京」を掲げていることから東京都も活動地域と考え、東京都内の公立小学校を対象にドリルを制作・配布を進めている。すでに渋谷区内の公立小学校にドリルは発送しているが、新型コロナウィルスの影響で休校が続いていることもあり児童への配布時期は各学校によって異なる。

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