グルテンフリーのバインミーサンドイッチ専門店「Banh mi Tokyo(バインミートーキョー)」(渋谷区神宮前3、TEL 070-4142-0868)が3月16日、青山キラー通りにオープンした。経営は、ぽかぽかてーぶる(港区)。
米粉のフランスパンに鶏ハムやなますなどを挟むスタンダードバインミー
ベトナムのサンドイッチとして知られるバインミー。昨今は専門店の出店も見られ「右肩上がりでマーケットを広げている」(同社社長の音仲紗良さん)ことから、サンドイッチの一つのカテゴリーとして「日本に定着していくのでは」と考えた。
国内外のバインミーを食べ歩く中、ラードや乳脂肪が多く使われていることなどに気付き、「昨今の健康ブームと手軽さを求める」今の日本人に向け、フードコーディネーターでもある音仲さんが「ジャパニーズテイスト」に再構築し新たにバインミーを開発。音仲さんは「パン好き」であるものの小麦粉が体に合わない体質であることから「同じような体質の方やグルテンアレルギーの方にも食の楽しみが増えれば」との思いを込めた。
観光客の多いエリアではないが、「感度の高い」ショップが点在し店のコンセプトに「共感してもらえるのでは」と考えたほか、オフィスや住宅も多く「地域密着型」の店を目指し同エリアに出店した。店舗面積は約9坪。席数は6席(補助席3席)、2~3人掛けのベンチを用意。ナチュラルウッドの「温かみのある」空間で、ベトナムと日本の国旗に共通する赤色と白色を基調に野菜の緑色を加えたロゴをあしらっている。
同店では米粉100%・天然酵母のオリジナルフランスパンを使うほか、レバーパテにはナッツや米麹(こうじ)甘酒を使い「油分やコク、甘みを補うことで」、トランス脂肪酸を含まず脂質は一般的なバインミーの約3分の1に抑えているという。野菜は国産、調味料は丸大豆100%の「豆たまり」やしょっつるなどを使っている。
メニューは、レバーパテや低温調理する鶏ハム、きび砂糖やリンゴ酢などで仕上げる大根とニンジンのなます、千葉県産パクチー、輪切り唐辛子などを挟むスタンダードバインミー(880円)や、カレー風味のサバのグリルやクミンシードとマリネした紫キャベツのマリネ、ライムの薄切りなどを挟む「サバカレーバインミー」(930円)、ターメリックパウダーで色と香りを付ける水切りした木綿豆腐や素揚げするゴボウなどを挟むビーガン対応のバインミー(1,080円)など。パクチー抜き、増量(追加50円)にも対応する。
ドリンクは、オリジナル焙煎(ばいせん)コーヒー(350円)、ハンドドリップコーヒー(650円)、オーガニックティー(350円)、オーガニックジンジャーエール(650円)、ベトナムビール(750円)ほか。デリバリーにも対応する。客単価は1,000円~1,600円ほど。
オープン以降は、30代前後の利用が中心で、男女比は4対6程度。元よりテークアウト利用をメインに考えていたが、8~9割がテークアウト客だという。
新型コロナウイルス対策として従業員の検温や体調管理、手洗い・うがい、こまめなアルコール消毒を行っているほか、席数を半分に減らしレジカウンターにビニールカーテンを設置している。
営業時間は9時~10時、11時30分~16時(土曜・祝日は10時30分~17時30分、現在は新型コロナウイルスの影響で11時30分~19時)。